磨き。磨きそして磨き

2007年5月3日(木)

手が疲れた。。。

磨く、磨く、磨く
しゅらいふぇん、しゅらいふぇん、ぽりぃれん

簡単なアクションだから、やる事と言えば、鍵盤楽器の調整の基本の、鍵盤の動きをスムースにする事。
今のアクションは、色んなパーツがついていて、そこそこ複雑な組合わせになっているので、ある意味、昔の楽器の方が繊細だ。

「木と皮や木とクロスがこすれる部分の摩擦の影響が、音に大きく作用するよ。」
という、この道の達人のI君のアドバイスを素直に聞き、昨日は木の磨きに終始した。

先ずは、Stosszunge(独)、jack(英)(ドイツ語をそのまま訳せば「突き舌」という意味になるが、こういう形状の物であれば、確かに舌がハンマーを突いているから、命名した人の気持ちがわかる)の磨き。

Pleyel fp Stosszunge

このプレイエルのジャックは、洋梨の木で、チェンバロのジャック(これはドイツ語だとSpringerと言、ジャンプする物の意)にも使われている目が詰まった固い木。
この部品が、ガイドの皮(写真白い所)とこすれるが、よりスムースに動かすため、刷れる部分を、800番、2000番の耐水ペーパーで磨き、最後にセーム革で磨く。

Pleyel fp Stosszungefuehrung

更に、鍵盤の下面の中央部分の、支点になってるピン(バランスピン)の辺りの、木材とクロスの接触部分を同様に磨き、つるつるに。。。
この鍵盤は、菩提樹(Unter der Lindenで通りの名前ににもなって親しまれるLindeの木)からできていて、柔らかく軽い材料。

と、こつこつと木をつるつるに。

後は、鍵盤を揃え、写真のハンマー部分をマウントし、微調整と調律整音になる。

Pleyel fp Hammernuss

Pleyel fp Mechanik

しかし、昔の人は「えっさっさ」だ。

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