調律師協会行事

2007年1月28日(日)

浜離宮朝日ホールで、久元祐子さんのピアノで「ショパンとピアノの歴史」と銘打ったコンサートがあった。
自分は、コンサートは会場のモニターで聴くにとどまってしまったので少々残念であったが、ショパン時代のプレイエルとエラールを色んな人の耳に触れる機会を提供するという意味で、とても良いイベントではなかっただろうか。
最近は、横浜MM21でも昔のピアノから現代にいたる歴史的ピアノを検証するコンサートがあったりして、ピアノ演奏と言う音楽のカテゴリーの本質に触れる機会が多い。
現代におけるクラシックのピアノ演奏を、より楽しむことができる方向にしていく意味でも、こういう機会がさらに増えて欲しいと願う。
今日の演奏会は、特にプレイエルに照準があわされたわけではないので、現代のプレイエルがステージに上げられなかった事は残念だったが、ショパンと言えばプレイエルであり、現代のプレイエルは(特にグランドピアノ)、1900年当時に作られてた物のリメイクだという事と、現代フランスで製造されている唯一の楽器だという事を考えれば、音楽愛好家に取って、新旧のプレイエルの響きの比較は、興味の大きい所でなかったであろうか。
ロビーに、ルノアールが描いたピアノの外装を復刻したアップライトピアノを展示し、最近フランスから仕入れたばかりの情報をまとめた冊子等の配布を行った。
多くの人のプレイエルへの関心は、大急ぎで冊子の原稿を書いた事、昨日から休日返上で準備に走ったスタッフへの労いになった。

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