デュオ

2007年4月21日(土)

これなら合うか!と、二台のピアノの鍵盤を同時に弾く。
中音はいつもの感じで特に問題を感じなかったが、低音と最高音部は明らかにディチューンだ。。。

Sty & Boe

昨日のスタインウエイとベーゼンドルファーのデュオの調律というのは初めての経験だった。ベヒシュタインとスタインウエイとか、ベヒシュタインとヤマハ、ヤマハ二台というのは何度もやっているし、特に大きな問題を感じた事は無いが、今回は難しかった。

ブログを読んで下さっている方でピアノの技術者でない方もいらっしゃるのでちょっと解説:

ピアノの弦は固いので、駒から駒までの弦の長さと実際振動している弦長とズレが生じる。
駒の近くは、固すぎて上手く弦が振動できないので、実際振動する部分は駒よりも少し内側になり、振動弦長が短くなる。
この短くなる振動弦長が原因で、倍音が少しずつ高くずれていく。
これを、inharmonicity(inはharmononyを否定する非の意味)というが、このズレはcentという単位で表現されるが、このinharmonicityのcent値が大きい程倍音のズレが大きいという事になる。
この数値は、弦長の4乗と周波数の2乗に反比例し、弦の太さの2乗に比例する。
なので、長めの弦設計か、細めの弦を使う設計かで、倍音のずれは大きく違ってくる。

ベヒシュタインとスタインウエイはインパーモニーシィーが大きく、ベーゼンドルファーとブリュートナ-は低く設計されている。
なので、中音の音f-e1を基準に調律するから、そこから外側に向かう程、そのピアノ自身がいい感じで響くように調律すると、インパーモニーシィーの設計思想が異なるピアノ2台の調律はずれてくる。
なので、片方をもう片方の感じに無理にあわせるか、ズレを気にしないかで迷った。

Wien-hall in Fuchu Duo 20.04.07

で、結局、低音部と高音部の多少のズレは気にしない事にした。
デュオのピアノは同じメーカーが良いか、音色を変えるためかえって違った方が面白いのか、曲や編曲によっても当然違うと思うが、多くの可能性があると実感した。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です