2007年3月3日(土)
コンサートは繰り返しがない。しかし、一回きりだからこそ、その場でしか体験することができない感動がある。CDを聴いて得る感動とは少し違う。
今日、福生にお住まいのS先生がリサイタルの楽器をどうするか?という意味で、八王子の工房に、いつもS先生がコンサートの調律を依頼される僕の先輩でもあるMさんと一緒にいらっしゃった。
俗に3大ピアノと言われるピアノは、その個性の方向は夫々に違うが、何よりも個性が強いと自分は感じている。個性が強いからこそ、ピアニストは自分のやりたい事と楽器とのマッチングに非常に敏感になる。でも、ピアニストの表現と楽器の反応のマッチングが合い、その空間の響き、聴衆の呼吸の全ての波長が同調する瞬間が、人を心から感動させる。
東京文化会館の本番で、ベヒシュタインD-280がS先生のパフォーマンスにお役立てする事になりますよう。
写真をいじって少しアートに。。