2007年2月11日(日)
湿度とか温度の変化で結構アクションの寸法が動くのだ。
アマチュア音楽家で、ジャズのお好きな世田谷のUさんより、数日前切実にメールで
「たまに2回目の音がでないのが数音あるので、早めに来て欲しい」
と、訴えられ、今日ショールームに行く用があったので訪問してきた。
このピアノは、あるピアニストがウィーンから運んで来た物で、訳あって、Uさんのお宅にやってきた。設置されていた場所は比較的湿気ていたようで、Uさんはとてもピアノを大切に管理されているので、音楽室は程よく乾燥している。
なので、フェルトやら木材が動き、寸法がずれてきた事による不具合だった。
「お~結構ずれちゃいましたね」
「ここですか。。」
と会話を交わしながら、床に置いてあるウッドベースを横目に、せっせと、ねじを回しながらタッチを整えた。
「あ、いい感じに指にひっかかりますね」
と、取りあえずは完了。
第一次大戦前に、ウィーンで作られたピアノが、世田谷でセブンスコードを奏でると当時誰も考えもしなかっただろう。
でも、ジャズピアノは、固い音が合うという言う世間一般的な誤認を解きたいな。