2011年11月6日(日)
小田急線代々木八幡駅近くにある白寿ホールで声楽のコンサートが行われ、ピアノを貸出し移動した。
このホールは残響が比較的長く、ベヒシュタインのすっきりした響きが良いのでは。という演奏者のF先生のご依頼で持ち込むに至った。
シェーンベルク、R.シュトラウス、マーラーと、どの曲も和声的に複雑に音が絡む音楽だった。しかし狙い通り響きも鮮明で遠鳴りし、F先生のお考え通り音楽のニュアンスが聞き取りやすく、微妙な響きのバランスがホールの空間全体を支配した。
F先生、とても素敵なコンサートありがとうございました。
さてさて今回は運送を依頼している業者さんの技があまりに見事だったので、調律に至る迄の裏方作業の紹介を:
2m80cmの長いフルコンサートピアノの重心になる位置にロープで輪を作り、鎖の先のフックを引っかけます。バランスが取れていないとピアノが傾いてしまいます。
ピアノのサイズとは対照的な幅の狭い空間を、クレーンの鎖につり上げられたベヒシュタイン フルコンサートピアノが空中を静かに上がっていきます。
随分上迄行きました。なんとホールは7階にあります
もうすぐ到着です。ピアノが回らないように要所要所階段から手で支えます。
ステージ上で組み立てられます。
この後調律・整音をして
このあとリハーサル
開場は14時でした。
今日は長い一日でした。