2009年5月22日(金)
CD 録音がここの所続く。今回の録音には、いつも冬にルドルフ・マイスター先生のレッスン合宿を行っている魚沼市の小出郷文化会館に昨日迄3日間行ってきた。
天候にも恵まれ、湿度の低いからっとした感じが心地よく(乾燥注意報が出ていたのだ)、我々もピアノもご機嫌だ。
ピアニストは内藤晃さん。前回のCDは東大和市のハミングホールでベヒシュタイン Cを使用し収録したものだったが、今回収録する曲の感じと、小出郷文化会館のホールとピアノの素晴らしさを良くご存知の今回ご担当された録音エンジニアの勧めもあり、小出郷文化会館がレコーディング会場に選ばれた。
内藤さんは指揮も勉強されているからか、楽曲の構築/構成(Gestaltung)をとても考えて演奏されるので、曲のイメージが聴いている我々の中でも広がる。ベヒシュタインの透明感ある響きの中に散らばる一つづつの音の主張、そしてそれらのつながり、生き生きした緊張とリラックスが響きに奥行きを造り、作曲者の頭の中での出来事が実在に転置されているようだ。
このホールに設置されるベヒシュタインは、ベルリンフィルホールで、アンドレ・ワッツの指定ピアノとして使われ日本でもコンサートレンタルに使用されたENというフルコンサート。現行のフルコンサートのD-280とは少し異なる趣がある。
CDの発売が待ち遠しい。