先日汐留サロンにて、旅行会社のツアー説明とピアノ演奏を組み合わせた催しがありました。使用ピアノについてちょっと説明をさせてもらった後、シューマン、リストなどのドイツ系の曲とお祭りにちなんだ曲が演奏されました。
この冬のヨーロッパ旅行の内容は、ドレスデンから木工細工で有名なザイフェンを抜けてチェコのプラハへ向かうツアー、ベルリンとウィーンで演奏会を聴きまくるツアーなど自分も時間とお金があればぜひ!と思うようなものばかりでした。
ヨーロッパの冬旅行は、かなり寒く日が短いのでなかなか大変なイメージがありますが、各地のクリスマス市を楽しんだり、年末年始の演奏会を聴いたり、北欧ではオーロラを見たりと違う面白さを打ち出したものが出てきてます。
べヒシュタインはベルリンで創業し、現在はチェコとの国境にあるザイフェナースドルフ(ザイフェンの人が多く住んでいたのでしょうか?)で作られています。
ベルリンももちろんピアノ史において重要な街ですが、ドレスデンやライプツィヒのあるザクセン地方は昔よりピアノ作りが盛んで、現在もピアノメーカーがかなり残っていますし、ザクセンから各地へ移っていったメーカーも多い地域です。ドイツは国として統一されたのが140年位前なので、地方の特色がそれぞれ今も色濃く残っています。ザクセンは破門されたルターをかくまったり、マイセン磁器を生み出したり、ドイツ史においても注目される邦でした。
旅行で演奏会を聴く機会はあっても、なかなか楽器店をのぞいたりというのは難しいかもしれません。もし街角でピアノを見た時は、どうしてこういう楽器ができたのか? どういう人が使ってきたのか? などと考えてみると面白いかもしれません。