2011年7月17日(日)
音楽専用ホールの裏には大抵の場合楽器倉庫が設備されている。
ここに、出番を待つ楽器等が置かれている。
ワインセラーのように温室度管理がしっかりされているので、今の季節だと、外からそこに入ると清涼感を感じ、子供の頃悪戯で、使われなくなった旧国鉄のトンネルに友達と入った時の事をいつも思い出す。
江東区のホールで調整を依頼された。省エネ効果も当然だが、すっきりした空気の中で作業がしたく、ステージ上で無く倉庫内で作業したいとお願いした。
ホールが保守点検日となっていたのですんなり承諾いただけた。その上、倉庫のシャッターを開け通路迄スペースを拡げる事ができた。
コンサートの場合、毎回使用する人の趣味に合わせ、且つ、2時間最高の状態にあれば良い。という目線で調律調整を行なう。そう言う事が繰り返されると基準寸法が少しずつずれていってしまう事もある。
その、寸法のずれの調整と、コンサート前には一般的に時間が無くてやりきれない各部のスムースな動きの調整をコンサート以外の機会に行なうわけだ。
穴蔵で集中して行う作業もたまには良い。