2009年2月6日(金)
漸く鉄骨の塗料が剥がせたようだ。
前に誰が修理したのか知らないが、塗料の上に合わない塗料をそのまま吹き付けたようで、剥離が普通より大変だったようだ。
それから弦を押さえる枕がベヒシュタインのこのモデルのオリジナルはブナの木にフェルトを膠で接着しているのに、ブナを取ってしまい厚手のフェルトだけにしてあった。
こう適当だと話にならない。音がベヒシュタインらしくなくなって当たり前。こういうのを目にするとハンマーもスタインウェイのタイプに変えてあるのには、もう驚くまでもない。
枕は、K君の手作りでオリジナルと同じブナの材で製作した。
しかし、こういう暴力的と言ってもいい修理がされているベヒシュタインが、普通のベヒシュタインの音のクオリティーだと世間で評価されていそうで恐ろしくなる。
仕事にしている以上知らないのは罪だ。新品の調整においても全く同じだ。。