軽井沢の一日

2008年9月13日(土)

「落ち着いたら納入の点検にお伺いしましょう」
と一ヶ月以上前に約束し、漸く数日前調律に伺う事になった。
このピアノは前にブログでご紹介した約80年前のベヒシュタインで、八王子の工房でK君が手塩にかけて修復したピアノだ。このピアノを購入いただいたF様が、軽井沢に置かれると言う事で訪問するのを楽しみにしていた。
山の空気を感じながら森の中にあるお宅の玄関を入り、ピアノの場所に案内していただく。

Bechstein A at Karuizawa

ベヒシュタインはこういう場所が本当に相応しいというか、そこに前から置かれていたようにしっくりとその空間にはまっていた。
天上も高く、空気も冷たく、ドイツで体感するような響きを感じながら調律ができた。

お昼もご馳走になってしまい、その後一年程前にプレイエルをアトリエに入れて下さったO邸に伺う。こちらはF邸から車で15分くらい行った軽井沢銀座から少し奥に入った所にあった。
以前からお誘いを受けていたが、今回漸く訪問が実現した。
森の中のアトリエは、晩夏の空気に合う色合いで造られていた。

Karuizawa atrie

ここでは、年数回アトリエコンサートが催され、森の中の音楽を楽しむ事ができる場所になっているそうだ。
都会の喧噪は地方出身の自分には大きなストレスになっているが、こういう空間では心の奥をゆったりさせることができる。一ヶ月位ゆったりしたいものである。

Pleyel 190 Mahogany at Karuizawa

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