録音

2011年4月20日(水)
近藤嘉宏さんのBeethovenのソナタ全曲録音も折り返し点を過ぎた。ミュージシャンの真剣勝負の創作現場に立ち会わせていただいていると、自分を顧みるきっかけを与えられているよう。人の巡り会わせに感謝。

昨日手慣れた何時ものメンバーの手で相棒のC.BECHSTEINがホールに運び込まれた。何度も繰り返していると、外気と、“ここのホール”内部の環境の違いによる相棒の体調変化も何となく予想ができるようになってきた。

Bechstein D-280

マイクに見つめられた相棒に、毎回同様の緊張が走る。

Recording mic

直接ピアノの響板から放射される音と間接的な音との混合具合で響きの色が変わる。調律の際、耳の位置を動かすと強調される倍音がかわる。響きの色合いが変化するのだ。

今日調律が終わった後で、近藤さんがこのCD製作で表現したい事をの話を伺う事ができた。陰影や音色の付け方にこだわりたい、現代社会に対する一種のアンチテーゼがあり大変面白い話だった。
会社で発行しているTonArtでインタビューを紹介してみたいとお願いしてみたので、是非近々実現させたい。

2日目の今日の音取りはスムースに終わった。
回を重ねる毎にベートーベンは自分にとってさらに興味深い音楽になっていく。

Recording

近藤さんとエンジニアの坂口さん、ディレクターの鈴木大介さん

Mit Recording Stuff

 

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