ベルリオーズ没後150年

2019年1月6日(日)

2019年、静かな年明けと思いきや、九州でまた地震があったり、北海道は大雪と聞き、やはりいろいろとあるのだろうと予感させる。平成の世も終わりますし。

今年はE.ベルリオーズの没後150年という記念イヤー。昨年はドビュッシー没後100年で、ベヒシュタインと関連づけていろいろとイベントなどがあったが、ベルリオーズはピアノ業界、ピアニストにはなかなかなじみが薄い音楽家のような気がします。

オーケストラで当時としては革新的な曲を作り、「標題音楽」という分野を確立した人といわれるが、ピアノはあまり得意でなかったと本で読んだ。有名な幻想交響曲は、そのストーリーがオカルトっぽいことに驚き、さらに演奏法(コル・レーニョやバンダという言葉もこの曲で知りました)も個性的で興味深い。F.リストがピアノ用に編曲しているが、やはりオーケストラで聞いてこそこの曲の魅力が伝わると思う。最近では当時の楽器(ピリオド楽器)での演奏もCDで聞けるのでさらに面白い。

ベヒシュタインでこのリスト編曲版をやる方がいれば、ぜひお願いして聞きたいですね。ベートーヴェンを意識して、合唱付きの管弦楽曲を作ったり、パガニーニがヴィオラも弾くからと、彼に曲をあげたがあまり喜ばれなかったとか、エピソードには事欠かない人のよう、ピアノとも何か関連がみつかるかも、と探してみようとは思います。