掃除

2015年9月1日(火)

籍を置く八王子技術センター(通称802)は郊外にあり、増設した汐留と赤坂の拠点に行くには随分時間がかかってしまう。又、輸入したピアノをできる限り多く802で保管するほうが物流効率も改善できる。などの理由で今まで事務所スペースにしていた所を倉庫スペースにした。
営業と販促と総務が千歳烏山の東京ショールームに引越し、技術と商品(出荷)と自分は802に残った。
今までの802のスタッフは概ね半々に分割された。

この引越しを機に倉庫全体は大幅なレイアウト変更をする事になった。
その為の大掃除の中で、埋もれていたディスプレイなどの販促品や交換用のパーツなど、今となっては不要な物がわんさか出た。
ベヒシュタインを始めヨーロッパのピアノは原則、100年前に製作された物にも現在の部品は大きな問題なくマウントできる。
そもそもが現物あわせで多くの部分が手作りなのと、ピアノは1880年以後、殆ど大きな構造上の変化がないのがその理由だ。家電の世界とは随分異なる。

しかし、今は製造していないイタリア製のFursteinとフランスのPleyelのキャビネットの部品は、たまたまその部品が何処かで大きく破損しない限り、必要になる場面が登場しない。
又、これらピアノの展示会用のディスプレイは今や必要ない。
そんな訳で、産廃コンテナ1台では到底きかない量の断捨離をした。
残すべき物と、その時に必要だった物の仕訳はそのまま頭の整理になり、この大掛かりな整理は脳内刺激と直結した。
いろんな意味での大イベントになっ(た)(ている)。

今回の整理の中で多くの椅子の処分の必要性が出てきた。
展示会やコンサートなどに出し若干傷のついた新品、少し苦労して直せば使用可能な中古(ジャンク品)だ。
これらをAランク〜ジャンク品のDランク迄カテゴリ分類し、整理のため販売する事になった。

Outlet Piano Bank

Outlet Piano Bank

近くホームページにもこれら二級品などの処分についてご案内する予定だ。

ドイツで自分の住んでいた場所から車で半時間程度走った所に双子印で知られる刃物メーカー、ヘンケルの工場があった。
そういえば、この工場の玄関近くに二級品売り場があり、自分も工具用の道具を調達したし、日本から旅行にいらしたお客さんをしばしばお連れしていた。

ドイツ人の徹底した整頓術を今は見習わないと。