第7回ベヒシュタインデー終了「ファミリーコンサート 白鳥の湖」

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 第7回ベヒシュタインデー「ファミリーコンサート 白鳥の湖」が盛況のうちに終了しました。
誰もがご存知の有名なメロディを、フルートとベヒシュタインピアノの伴奏、更にストーリーの語りも交えてお届けしました。
 
 青々とした空にどこまでも澄んだ空気が心地よい冬晴れの中、
ピアノ:升谷奈保さん、フルート:津崎このみさん、語り:宮本美知枝さんにご登場頂きました。
 
プログラム:
「白鳥の湖」
前奏曲
パ・ド・トロワ
ワルツ
杯のおどり
情景
オデットのおどり
四羽の白鳥のおどり
白鳥たちのよろこびのおどり
お客様たちの入場
ナポリのおどり
ハンガリーのおどり「チャルダッシュ」
小さな白鳥たちのおどり
フィナーレ
 
「フルートの調べ」
愛の挨拶
歌の翼 幻想曲
海の見える街
アシタカとサン
人生のメリーゴーランド
ホールニューワールド
星に願いを
 
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 物語の語りに非常に心地よい抑揚があり、音楽との相乗効果により情景が目の前に浮かぶような錯覚さえ覚える素晴らしい語りで、小さなお子様たちも最後の方はストーリーの中にぐいぐい引きこまれていくのがハッキリと分かりました。
誰もが耳にしたことのあるメロディをピアノとフルートというシンプルな編成で聴くと、今まで感じられなかった音楽作りの妙を感じられます。
 
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 例えば王子と王女が躍る「ワルツ」では、メロディが跳躍する際にフルートの音色がかすれ、それが男女の踊りの色気を感じさせてくれます。また「杯のおどり」ではピアノとフルートの3度のハーモニーの親和性が素晴らしく、低音パートのピアノの音がフルートの音色に寄り添い同化する感覚を覚えました。
 「4羽の白鳥の踊り」「小さな白鳥たちの踊り」でも同じような響きの効果を体感しましたが、半音進行で下降するピアノのフレーズと大きく跳躍するフルートのメロディのコントラストが響きに立体感とビート感をもたらしていました。メロディ同士の対話がリズム感を生む、というのはヒト同士の対話を見れば明らかですが、大編成の音楽より小編成の音楽でこそ、このような効果は強く発揮されるようです。クリアな響きの中に多彩な音色を散りばめるベヒシュタインもその効果に一役買っており、フルートの多彩な音色に呼応するかのようにピアノも音色を変化させているのが印象的でした。
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 今回は小さなお子様にも楽しんでもらえたら、、という想いで企画されたイベントでしたが、内容は大人でも非常に楽しめるもので、今まで気が付かなかった曲の魅力を再発見させられました。赤坂ベヒシュタインセンターではヨーロッパピアノ、ベヒシュタイン、古楽器の他に、音楽の愉しみ方の一つとして「アンサンブル」を積極的に紹介しています。またこのような素敵なイベントを組んで参ります、ご期待ください。

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