2015年12月20日(日)
1989年、ライプツィヒの月曜デモの象徴的な存在だった指揮者のクルト・マズアが亡くなったと新聞で知りました。88歳。今はニューヨークに住んでいたようです。
長くゲヴァントハウス管弦楽団を率いて、西のベルリン・フィル、東のゲヴァントハウスと言われるほどのオーケストラに育てました。(その前からコンヴィチュニーなど名指揮者がいましたが)
ドイツに住んでいた時に聴きに行きましたが、その時はすでにマズアはニューヨーク・フィルに移っていましたが、いぶし銀の響きに感動したのを思い出します。
今日はこの時期にふさわしい「第9」をマズア&ゲヴァントハウスで聴いて出勤しました。ベルリンの壁が壊れて数年後の録音、今聞くと少し弦楽器の乱れも感じました。優秀な奏者が当時は、条件のよい西側に転職していったなどと聞いたことがあります。
ドイツ再統一、ヨーロッパ連合、そして今テロによる難民増加で揺れるドイツ・ヨーロッパ。時の流れを感じます。