3台のフルコンサート

2007年12月31日(月)

忙しさにかまけ、すっかり日記を書くのをさぼってしまった。。

年末は、色んな行事だのなんだのが重なり、今、家でこうしていても休んでいる気がしない。
演奏家の方は、未だ今日はジルベスターコンサートで仕事をしているのかと思うと、こんな事を言っている場合ではないが。。。 皆様ご苦労様です。

年末は、年始の神戸芸術センターのオープンに向けた、フルコンサートピアノが3台出荷調整体制にあり、仕上がった状態では迄弾き比べる事ができていないが、構造が全く夫々違うので、F1レース前のコックポットさながらの緊張感があり、工房はいつもと少し違う様子だった。

外の仕事に自分は明け暮れていたが、M課長がしっかりやってくれて助かった。。

なかなかない機会なので、ベヒシュタイン、プレイエル、ザウターの夫々の高音部分の写真を撮ってみた。
フェルトの色なんかは各メーカー違うが、こうして良く見ると、金属の材質、共鳴弦の長さの違いもわかる。弾いてみると出てくる音の感じも随分違う。

ベヒシュタイン
 

Bechstein D Cappo

プレイエル
 

Pleyel P190 Cappo

ザウター
 

Sauter 280 Cappo

早速これらのピアノを使ってコンクールが開催されるようだが、楽器のチョイスと言う意味で、他に類を見ない組合わせなので、どういう事になるのか楽しみ。

2007年最後におこったベーゼンドルファー絡みのニュースは、今後のピアノ製造や市場にも大きな影響が出てくる大事件だったが、ピアノ演奏の最もポピュラーな楽曲の殆どがヨーロッパで作られたものであり、ピアノは、そもそもヨーロッパの民族楽器であったという事等等、来年は自分の立場からも更に啓蒙する努力をせねば、と思いながら、今年最後のブログの更新をしてみます。

2008年も頑張らなきゃ。。

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