2015年10月13日(火)
戦前の最もベヒシュタインが繁栄していた1900年代初頭の製造。
100年以上たってなお、その伝統的な音色は色褪せず華麗な音楽を奏でてくれます。
外装は珍しい6本脚、異なる種類の木材をはめ込み細工で装飾、透かし彫りの譜面台など贅沢な仕上げ。
100年前の楽器と言えど、ヨーロッパピアノは修繕しながら使えば
それ以上の年月現役で弾けるだけの素晴らしい作りをしています。
現代のピアノに慣れ親しんでいる方の中は、もしかしたらこの響きに
戸惑う方がいらっしゃるかもしれません。
音質に殆ど金属的な響きが混じらず、木をコンコンと叩くような
温もりがあり、飾らない素直な音を出しています。
音の立ち上がりは早く、減衰も比較的早いですので、
いつも弾いている曲をこのピアノで弾くとかなり印象の違うものに聞こえてきます。
この違いをどう捉えるかで、ピアノを弾く楽しみの新たな1面を発見することに繋がっていきます。
つづく
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