2015年10月22日(木)
八王子にある技術営業センターの工房にて、調律師の方向けのホフマンT122出荷調整技術研修を行いました。
ヨーロッパから赤道を通り約2か月間船で揺られてきたピアノは、やはり調整が狂ってしまいます。当然そのままではお客様へお届けできませんし、ショールームに展示することも出来ません。八王子にある工房では、ヨーロッパからの長旅で疲れ切ったピアノの調子を元通りにするべく、日々出荷調整が行われています。
出荷調整には
整調-アクションの動きを整え理想のタッチに近づける
整音-ハンマーを整形して音色を整える
調律-音律を合わせる
外装チェック-外装を磨き直す
主にこのような作業を通じてピアノを健康な状態にして、お客様の元へお届けします。また、赤坂ベヒシュタインセンターに並んでいるピアノも、皆この出荷調整をしてもらったピアノたちが、ピアノ運送専門業者さんの手により運ばれ、展示されています。
本日ご受講なさった二人の調律師の方は「あんなに細かい所まで手を入れているとは想像もしていなかった」と驚かれた様子。以前も何名か調律師の方に研修を体験して頂いた時も、同じようなご感想を頂きました。何か特別な事をするのではなく、当たり前のことをきちんと突き詰めて調整していくことが大切なのでしょうね。
今後もお客様の期待を裏切らない楽器を届け続けるよう、スタッフ一同精一杯努力していくことを再確認させて頂いた一日でした。