Bechstein Model 9 絵になるピアノ

2021年2月1日(月)

個人的に初めて見たモデル9、完全にオーバーホールされていて、第一印象は好印象。「なによりきれいだし音もいい、威圧感もないし楽しく弾けそう」と八王子の工房に設置してあったが、吸い寄せられるように弾いてみた。

響板含め弦、ハンマー、ダンパーなど交換修理済み。ハンマーフェルトはベヒシュタイン製だ。

フレームに「9」と誇らしく、交差部のオーバーダンパ―もかわいい(その役目は決して小さくない)。

下鍵盤はジョイントの象牙、1912年製で85本だがこのレベルの仕上がりであれば全く気にならない。軽やかに弾くことができた。

この短い2本のペダルもかわいい(マフラーは手動だが付けられるのでご心配なく)。

全てを閉じた姿もすっきりと、おしゃれな雰囲気。前パネルはインペリアル様式を思わせる。キャスターが妻土台に半分くらい埋まる構造で、思いのほか小さいという印象。オウチで楽しく弾くにはもってこいの楽器だと思う。価格も2,500,000円(税抜)でミレニアムと同じ(2021年1月現在)というのもいい。(あとはモデル6と10 が見てみたい、できればよい状態のもので)

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