ノアン フェスティバル ショパンについて

2015年11月30日(月)

こんにちは。

第1回 「ノアン フェスティバル ショパン 」イン ジャパン ピアノコンクール担当の泰田です。

現在、ユーロピアノホームページにて当ピアノコンクールの参加者募集を案内しておりますが、そもそも『ノアン フェスティバル ショパンって何?』『どんなことをやっているの?』とお思いの方もいらっしゃるかと思います。

 

そこで今回はこのフェスティバルがどんな音楽祭なのか、皆様に紹介したいと思います。

「ノアン フェスティバル ショパン」は毎年6月から7月下旬にかけて、フランスのベリー地方ノアンで行われている音楽祭です。

 

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ノアンへの道に咲いている向日葵

 

ここには作家のジョルジュ・サンドが、4歳から晩年に至るまで暮らし、多くの名作を書いた館(Maison de George Sand)が国に寄贈され、当時の雰囲気のままに保存され公開されています。

恋人のショパンも1839年から46年まで7回 (40年を除く)の夏の4、5ヶ月を過ごし、傑作のほとんどをこの館で作曲しました。

 

音楽祭は、屋敷に隣接したオーディトウリアム・ショパンと庭園を中心に、ジョルジュ・サンド領とも呼ばれるこの広い一帯と、隣の町ラ・シャトルで催されます。

 

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ジョルジュ・サンドの館(2階にショパンの部屋があります)

 

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ユーロピアノ招聘ピアニストのイヴ・アンリ教授は、長年にわたって芸術監督としてこの「ノアン フェスティバル ショパン」を支えられ、2011年から会長を務めておられます。ノアンの人々の熱い思いを受けて、アルド・チッコリーニ氏を中心に創設されて以来、ユニークな内容で聴衆を魅了する音楽祭として、来年は50周年の節目を迎えます。

2015年は「本物のロマン主義–ショパンとサンド、マヨルカ島からノアンへ–」と題し、ジャン=マルク・ルイサダさんや、第16回ショパン国際ピアノコンクール優勝者のユリアンナ・アヴデーエワさん、第17回ショパン国際ピアノコンクールファイナリストの小林愛実さんといった有名なピアニストのリサイタル、演劇と音楽をコラボレーションした公演や朗読コンサート、この地方の民俗音楽の演奏、またイヴ・アンリ教授の4日間にわたる公開マスタークラス、音楽学者や音楽家による講演会や座談会など多種多様な内容の催しが、6月の4回の週末そして7月16日から22日までの朝・昼・晩に開催され、好評のうちに幕を閉じました。

 

 

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窓辺で聴くショパン(2015年7月18日)の様子

 

 

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ホールの前で、開場を待つ人の長い列。この音楽祭の人気を表しております。

 

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イヴ・アンリ公開マスタークラスの様子

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ショパンも聴いたベリー地方の民族音楽/レ・ガ・デユ・ベリー

 

 

イヴ・アンリ会長を中心に、既に来年のノアン音楽祭の準備が着々と進んでいることでしょう。

今年とはまた違う、個性豊かで刺激的な音楽祭となるでしょう。どんなプログラムになるかとてもワクワクしますね。

 

この記事を読んでいるあなたもぜひ当コンクールに参加して、「ノアン フェスティバル ショパン」で演奏をしてみませんか?

アマチュアの方、ピアノの先生方を対象とした部門もあり、他のコンクールにはない、演奏を通した音楽家との交流や、本場の音楽に触れられる機会が賞となっております。

コンクール予選 (DVD審査)受付締め切りは2016年1月31日(日)(当日消印有効)となっております。

皆様の応募を心よりお待ちしております!

 

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今回この記事を掲載するにあたり、10年以上前から毎年「ノアン フェスティバル ショパン」に行かれている大倉景子さんより、正確な情報と大倉さんが撮影した写真を提供していただきました。

2015年ノアン音楽祭の現場レポートは、音楽雑誌『月刊 ショパン』の2015年4月・8月・9月号にて掲載されております。

バックナンバーもまだ注文できますので興味のあります方はぜひ参考になさってみてください。