What Day is Today? 3月21日 大バッハ誕生!

2015年3月21日(土)

J.S.Bachが1685年3月21日、アイゼナハに生まれました。

アイゼナハにはバッハの生家やルターの住んでいた家、そしてヴァルトブルク城もあります。以前同僚と訪れた時は雨が降っていて、ちょっとはずれのホテルを紹介されたので、街との往復が大変でした。(しかし有名なサッカーチームも滞在したことがあるホテルとわかり、同僚と興奮もしました)チューリンガーソーセージがおいしいですね。

 

さて、大バッハの曲を今ではピアノで弾いて、聴くのは当たり前になっていますが、バッハは発展中のピアノをあまり評価せず、チェンバロ、クラヴィコード、そして何よりオルガンを使っていました。

現代のピアノでバッハを演奏することを良しとしない人がいる一方で、いろいろな弾き方をピアノでする人もいます。筆頭はグールドかな?と思いますが、最近アンドラーシュ・シフがバッハのコンチェルトをベヒシュタイン(1921年製)で弾いている映像を観て興味深かったです。古いピアノで脚が弱いのか4輪のキャスターに載っています。ペダル位置が高くなるな、踏みにくいのでは?と思っていたら、全くペダルを使ってませんでした。

 

 

チェンバロを意識した弾き方だと思いましたが、楽器も良く響いてました。A.シフは古楽器の研究も熱心で、フォルテピアノなんかも弾いているCDがあります。バッハ作品集も若いころに完成しています。

 

バッハをベヒシュタインで録音する人も増えてきています。音の分離性が良く、クリアに聞こえるのでバッハなどのポリフォニー音楽に適していると思います。エル・バシャの平均律、リフシッツのフーガの技法、シュミットのコラール(ブゾーニ編)など。シフも近いうちに現代のベヒシュタインで演奏をするかもしれません。

 

個人的にはバッハをピアノで弾ける、弾くことに喜びを感じ、現在イギリス組曲を練習中なので、ポゴレリチのキレのある演奏や、ホルショフスキーのカザルスホールでのライブ演奏を聴いては「バッハってすごいわ」と感心しております。

ただ、チェンバロやクラヴィコード、そしてオルガンも弾き方やその響きなどを知っている、または実際に弾くことができると、より一層バッハをはじめとしたバロック音楽を楽しめると思います。

 

汐留サロンでは5月からフォルテピアノを使用するイベントや、浜松町スタジオにはチェンバロ(ブランシェ)を常設し、より古楽器に親しんでもらえるよう考えております。ぜひこの機会に触れてみてください。