5月から約1カ月、汐留ベヒシュタイン・サロンでは、ノイペルト製のフォルテピアノ「デュルケン」を設置し、フォルテピアノ・フェスティバルを行います。
飯野明日香さんの演奏会、福田ひかりさんのレクチャーコンサートの予定があり、またベヒシュタインD280(フルコンサートグランド)と合わせて試弾できる日程も組んでいます。まだ5/21には空きがあるようですので、ご興味ある方はぜひお申し込みください。ピアノの弾き方にも必ずためになると思います。
さて、この季節やはり聴きたくなるのは、”Im wunderschoenen Monat Mai”、「うるわしい、妙なる5月に」(シューマン作曲「詩人の恋」の第1曲目ですね。以前のブログでも書いた内容を再掲します。
一度聞くと忘れ難い美しいその出だしのメロディ、さらには韻を踏んだわかりやすい歌詞。
これからどうなるのか気になってくる第1曲目ですね。
その後の展開はちょっと歯の浮くような(恋愛の詩というのはそういうものですが)、それでいて空しさ、苦悩なども描かれています。
これをプレガルディエンのテノール、シュタイアーのフォルテピアノで聴いています。以前はディースカウ+エッシェンバッハ(ベヒシュタイン使用)が決定盤と言われ聴いてましたが、この軽やかな演奏を聴いてからは、あまり聴かなくなりました。
フォルテピアノはJ.フリッツのオリジナル1823年頃のもの。
ピッチは 430Hz.ですが声がテノールなので、むしろ明るく聞こえます。
フォルテピアノなので残響の違いもあり、テンポも若干速めなのか?と考えたりしますが、これからの季節にとてもいいと思います。
またジャケットのC.D.フリードリヒの絵(ドレスデン遠望)もいいですね。