2015年7月25日(土)
2、30年くらい前まで、日本でピアノを習う時はほとんどバイエル教則本を使用していたのでは？ 1806年7月25日にバイエルが生まれました。
シューマンやメンデルスゾーンなどがこの5，6年後に生まれているので、古典派からロマン派になろうかという時代ですね。
日本ではバイエルは非常に普及率が高いということですが、他の国ではほとんど知られていないそうです。これは明治時代にお雇い外国人のような感じで来日したアメリカのメーソンが深くかかわっていると。西原稔著の「ピアノの誕生」講談社メチエ(1995) に詳しく載っています。メーソンが持ち込んだピアノが今も上野の奏楽堂にあります。
当時は西洋の音楽を知る人が少なく、盲目的にバイエルを取り入れたと思います。今は他にもさまざまな練習テキストが使用されていますが、自分の世代では、「赤いバイエル」「黄色いバイエル」というのは懐かしく思うのではないでしょうか？