ベヒシュタイン・サロンでの発表会に思ったこと

2015年10月3日(土)

今日は、M楽器の新宿教室の発表会が汐留ベヒシュタイン・サロンでありました。春休み中も発表会は多いのですが、秋のこれから気候もいいので、ピアノをはじめとした発表会がだんだん多くなります。
来週も同じ楽器店の渋谷教室の発表会が予定されています。参加人数も非常に多いです。

発表会について個人的に、とはいっても経験したのは自分ではないですが、ちょっとマイナスなイメージがあります。
2歳上の兄もピアノを習っていて、その発表会を見に行った時のこと。自分は足を骨折し発表会には参加せず観客席にいました。兄の番になり、司会が「次は○○くんです、○○くーん❤、どうぞー❤!」と明るく声をかけてくれたのですが、当時11歳の兄はわりと背も高く、ステージ袖から急にぬぉっと出てくると、かわいらしい子をイメージしていた客席からはちょっと笑いが起きていました。司会の方に学年(年齢)を伝えていなかったと言えばそれまでなのですが、緊張しつつ登場したら笑われるというシーンを見てしまい、自分はちょっとショックでした。

当時自分の地元では、男の子がピアノを弾くというのはちょっと恥ずかしさを伴うものだったので、現在サロンで多くの男の子が当然のようにピアノを弾いているのをみると、なんだか羨ましいです。

結局自分は10年位ピアノを習いましたが、発表会というものには参加しませんでした。唯一人前で弾いたのは、ホテルの一室でケーキや茶を飲食しながら、10人くらいが交代で弾いていくというサロンのような雰囲気の中でした。(それはそれで程よい緊張もあり楽しかったですが)

それから20年以上たっていますが、今だったらもう少し楽しく人前で弾けたのかな?と思うことがあります。仕事でお客様の前で弾くこともありますが、いつも緊張してまず暗譜では無理です。

今日も本当に楽しそうにみなさん弾いていらっしゃいました。
ホール、スタジオでいつも楽しく弾いてもらえるような環境作りは、一朝一夕にできるものではありません。普段から心がけていかなければと思いました。