2015年10月10日(土)
最近社内では「コンパチ」と略称されているようですが、ベヒシュタインの最高アップライトピアノ、それがコンパチことConcert8(コンサートエイト)です。
しばらく展示がありませんでしたが、先日やっと入庫しました。
戦前の広告などを見るとModel6、Model7など8よりも大きいアップライトの記載があり、私は中古市場でModel7(高さが140センチありますので、非常に大きいです)が出ていたのを見たことがあります。
今現在、ベヒシュタインの一番大きなアップライトが、コンサート8です(高さ131センチ)。「コンサート」という呼称は以前はなく、ある時メーカーのカタログに急に付いてきたと聞きました。他のものと区別するため、別格であることを知らせるという意味で付いたと考えられます。8の一つ下に以前は「コンサート11」もありました。(以前Classic124について書いた時に説明したかもしれません)
百聞は一見に如かずで、ぜひ実物を弾いてみてほしいです。というのも、個人的な感想ですが、いきなり上手に弾ける人はなかなかいないからです。パワーのコントロールが難しく、慣れていないと加減がわからないと思います。時間を長めにとって、じっくりと弾いていただきたいです。
最低音まで音程がしっかり聞こえ(当たり前かもしれませんが、大量生産のものでは、何の音が鳴っているかわからないものもあります)、タッチも「これがアップライトか!?」と驚かれるでしょう。
そういうお客様のリアクションに、私たちは慣れてしまっているのかもしれませんが、「コンサート8ですから」といつも笑顔で答えています。