2016年1月31日(日)
1797年1月31日、歌曲王とも呼ばれるF.シューベルトが誕生しています。
生涯(約30年ですが)のほとんどをウィーンですごした音楽家です。
歌曲の作曲以外にも交響曲、弦楽四重奏、ピアノトリオ、そしてピアノ曲も多くあります。(未完のものが多いのも特徴です)
ピアノ曲は即興曲や、楽興の時、ピアノソナタが有名で、ベヒシュタインで弾いたものもあったり、当時の楽器であるフォルテピアノでの演奏も多くあります。
さて、先日ちょっとした集まりで、ゲーテ作詞の「魔王」について研究をされている方の話を聞き、とても興味深かったです。
シューベルトの「魔王」といっても通じるくらい、「魔王」といえばあの不気味な3連譜の響きを連想する人も多いのですが、実は数百曲の「魔王」が存在しているとのこと。他にはレーヴェという人の作曲したものが有名だそうですが、聞いたこともありませんでした。
さらに、その当時ゲーテは、シューベルトの「魔王」にはあまり関心を示さなかったということも聞いて、流行り廃りというものがやはりあるのだなぁを思いました。
今は様々な音源がネット上にあがっていますので、いろいろと聞き比べてみるのも面白く、実際その方は、近々そのテーマで出版を考えていらっしゃるので、その時にはじっくり読んで聞いてみたいと思います。
F.ディースカウが定番ですが、H.プライもいいなぁと思いつつ、やはり「魔王」と言えばシューベルトだな、と記憶に刷り込まれているのを強く感じました。