2016年3月7日(月)
3月に入り暖かい日も増えてきました。ヨーロッパはもうすぐイースター(復活祭)の時期です。本格的な春はまだですね。
ミュラーの24の詩にシューベルトがメロディをつけた歌曲集「冬の旅」。ディースカウとムーア、もしくはブレンデルなどで聴いていましたが、このプレガルティエンとシュタイアーのコンビも素晴らしです。以前ハイネの詩にメロディをつけた曲の紹介を、このコンビでご紹介しましたが、早めのテンポで引きしまった演奏です。ジャケットには楽器の記録がありませんが、おそらくグラーフのフォルテピアノだと思います。
有名な「菩提樹」も、門前の噴水のそばに立っている様、思い出と現実が交錯する様、モノトーンで眼前に見えてきそうです。シンプルな音形の変化で旅人の心情を表すシューベルト、感動です。