1/16(土)第8回ベヒシュタインデー「栗色の髪の乙女、あるいはある音大生の物語」無事終了しました

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 第8回ベヒシュタインデー「栗色の髪の乙女、あるいはある音大生の物語」が盛況のうちに終了しました。
 大学卒業試験直前の原田ありささん、ボリューム感満載のプログラムをエネルギッシュな演奏で最後まで聴き手を魅了してくれました。
 
演奏曲:
1部:
・ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
・ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番第1楽章~Fox Chase~(松本あすか編曲)
・J.Sバッハ:平均律クラヴィーア曲集第2巻 16番 前奏曲、フーガ
・カール・ヴァイン:ピアノソナタ第1番1楽章
2部:
・ショパン:ワルツ7番 嬰ハ短調
・カプースチン:8つの演奏会用エチュード Op40-3トッカティーナ
・ショパン:バラード1番
 
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 ドビュッシーの亜麻色の髪の乙女からスタート。1音1音を丁寧に紡いでいる姿が印象的で、響きの色彩感の中に旋律が漂う雰囲気が心地よく感じられました。2曲目はリズミカルにジャズ風にアレンジされたラフマニノフのピアノ協奏曲1番1楽章。シャッフルビートの中に有名な旋律が歯切れよく切り込んでくるアレンジは、立ち上がりが良く鋭い響きを持ったベヒシュタインと相性が良く、リズムのタイトさと旋律と伴奏の立体感に心が躍動する感覚を覚えました。3曲目はバッハの平均律から。旋律同士の対話が美しく、ピアノという一つの音場から様々なニュアンスの響きを堪能出来ました。カール・ヴァインのピアノソナタは途中で近代的な超絶技巧に彩られた大曲。原田さんの演奏も大変熱を帯びおり、聴いていて清々しくなるぐらいの疾走感。ベヒシュタインの分離の良い響きはこの曲魅力をより浮き彫りにしていたように感じます。
 
 2部はショパンのワルツからスタート。原田さんも大好きだという嬰ハ短調。切なく儚いメロディが卒業を控えた原田さんの気持ちを物語っていたように思います。嬰ハまで半音階で駆け上がるフレーズの、音が遠くへ消えていく響きが特に美しかった。カプースチンのエチュード。こちらは原田さんらしいエネルギーに満ち溢れた技巧曲。ご来場者のアンケートではこの曲が最も評判が良く、またカプースチンを聴きたいという声を多数頂きました。ご本人も、今までで一番いい演奏が出来た、とご満悦気味でした。そして最後はショパンのバラード1番。誰もが知っている曲で演奏も難しい曲ですが、最後まで素晴らしい集中力で壮大な演奏を聴かせてくれました。
 
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 今回は現役の音大生の素顔に迫るべく、途中で原田さんの大学での生活についてインタビューをしながら進行していきました。学校での面白い先生のことや文化祭のこと、これからの音楽活動について考えている事など、卒業間近の音大生の正直な気持ちを話して頂くことが出来ました。スタッフも演奏を聴きながらインタビューさせていただき、原田さんの決意に満ちた言葉と、そしてフレッシュでちょっとあどけない回答に、初心の美しい心をいつまでも持って仕事をしていきたいと改めて実感したところです。
 ベヒシュタインピアノについては、タッチに素直に反応し色彩感の出るピアノ、という有難い評価を頂きました。
 
 原田ありささんのこれからの活躍に期待しています。頑張ってください!
 
 次回第9回ベヒシュタインデーは「ピアノマイスターのお仕事Vol.2」2/6(土)開催致します。お楽しみに!
 
2016.1.25追記
2016.1.13追記
2015.12.10投稿
 

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■1/16(土)第8回ベヒシュタインデー「栗色の髪の乙女、あるいはある音大生の物語」
 
 いよいよ今週土曜日と迫りました第8回ベヒシュタインデー「栗色の髪の乙女、あるいはある音大生の物語」。先週末にはピアニストの原田ありささんがリハーサルにいらっしゃってくれました。
 本番の使用ピアノはベヒシュタインL167という最上位機種の小型グランドピアノですが、豊かな表現力に驚いており、本番に向けてかなりコンディションも整ってきたようです。昨年11月頃から毎週のようにコンサートや発表会やコンクールに出ているようですが、、場数が増えたせいか前回打合せした時に比べて自信がついたような印象でした。ただ、このコンサートのあと卒業試験のことがご心配な様子でしたが・・(笑)
 
 若く才能のあるピアニストにとって演奏活動をするにあたり最も苦労するのが「集客」と「会場」。当センターも小さいながらサロンを運営していますが、「若手ピアニスト」と「新たな才能に出会いたいリスナー」の橋渡しをすることも、サロンやホールの重要な役割と私たちは考えています。
 
 「初心に帰って」という言葉がありますが、ちょどこれから未来に向かって羽ばたく音楽家の音には、私たちが日常に忙殺されて忘れがちな初心の決意が漲っています。フレッシュで希望に満ちた音色にふれて、皆様も初心に帰る時間を過ごしてみては如何でしょうか?
 
 まだ少しだけ残席がございます。ご予約はEメール、またはTel:03-6441-3636にて承っております。皆様のご来場お待ち申し上げます。
 
2016.1.13追記
2015.12.10投稿
 
 
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■1/16(土)第8回ベヒシュタインデー「栗色の髪の乙女、あるいはある音大生の物語」
 
以前ブログでも打合せ風景をご紹介しました「第8回ベヒシュタインデー栗色の髪の乙女、あるいはある音大生の物語」のチラシが完成しました。
※以前の記事はこちら→イベント打合せ風景ベヒシュタインデー
 
1月のベヒシュタインデーは、来春卒業予定の現役音大生、原田ありささんにご登場頂きます。
原田さんはクラシックからジャズ、ロックまで音楽を幅広く愛し、様々な形で自己表現の可能性に挑戦している国立音楽大学ピアノ科の4年生。既に幅広い演奏活動を展開し、ベヒシュタインを導入した音楽教室で生徒の指導にも当たっています。
 間もなく学校を卒業し、音楽の道で自立していく原田ありささん。
音楽大学へ行こうと決心した時のこと、ピアノへの無限の愛、学校での様子、音楽の道で生きていく希望と不安の入り混じった心の葛藤、卒業後の活動の方向性、そして将来の夢など「今まさに羽ばたこうとしている等身大の音大生」の姿を、若々しくエネルギッシュな演奏にお話を交えながらお伝えしていきます。
 ベヒシュタインの繊細で透明感溢れる響きが、葛藤を超えて飛び立とうとする原田さんの心をどんな色彩感で写し出すのか・・・
 ぜひお楽しみください。
 
演奏曲:
1部:
・ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
・ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番第1楽章~Fox Chase~(松本あすか編曲)
・J.Sバッハ:平均律クラヴィーア曲集第2巻 16番 前奏曲、フーガ
・カール・ヴァイン:ピアノソナタ第1番1楽章
2部:
・ショパン:ワルツ7番 嬰ハ短調
・カプースチン:8つの演奏会用エチュード Op40-3トッカティーナ
・ショパン:バラード1番
 
・ピアニスト:原田ありさ
1994年神奈川県生まれ。5歳よりピアノを始める。神奈川総合高校を経て、国立音楽大学音楽学部器楽科ピアノ専攻4年在学中。第15回長野県ピアノコンクール優秀賞、第19回かながわ音楽コンクールユースピアノ部門入選、ピティナ提携TOKYO FMピアノ・ポピュラーコンクール2013大賞。これまでに小口美弥子、吉田裕子、近藤伸子、佐久間あすか各氏に師事。
 
日時:2016年1月16日(土)13:30開場 14:00開演
料金:1,000円
要予約
 
技術の巧みさも素晴らしいですが、聴き終えた後「このピアニストの名前を憶えて帰ろう」という気持ちになるような、非常に印象に残る演奏をされる若手ピアニストです。どうかこの若い才能が紡ぎだすピアノの音色に皆様が耳を傾けて頂けましたら、スタッフも大変嬉しく思います。皆様のご来場心よりお待ちしております。
 
イベントのご予約はお問合せフォームからお願いします。

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