4月2日におこなわれましたベヒシュタイン・デーでは、3回シリーズでお送りしておりました「ドイツピアノマイスターのお仕事」の最終回ということで、弊社八王子にありますピアノ工房で行っている修理についてお話しさせて頂きました。
お話し:ドイツピアノマイスター 加藤正人
八王子工房責任者 菊嶋太郎
昨年行われたサティ―展に出店いたしましたベヒシュタインE型(当時のフルコンサートピアノ)1925年製の修理のもようをスクリーンに映しだしながら、なぜそのような修理をするのか、作業や道具へのこだわりなどを丁寧にお話ししていきました。お客様もメモを取ったりして熱心に聞いているようでした。
お話しの途中途中では、ピアノの構造による音の違いを聞いていただくためピアニストの荒井美沙樹さんに古いピアノ(ベヒシュタインK型1936年製)と新しいピアノ(ベヒシュタインプレミアムB160)をそれぞれ演奏していただきました。
曲目:ショパン ノクターンop.9-2
シュウーマン パガニーニのカプリスによる練習曲No.2 op.3
ドビュッシー 映像第2集より「葉ずえを渡る鐘の音」
メンデルスゾーン 厳格なる変奏曲
荒井美沙樹さんご自身もベヒシュタインをお持ちということもありいろいろ感じることがあったようです。
【イベントご出演のご感想】
ここでしか聞けない貴重なお話しとともに演奏させて頂けてとても勉強になりました。お話を聞きながら演奏すると、よりピアノを理解して演奏できるような気がしました。
【ベヒシュタインピアノへの感想】
私もベヒシュタインを使用し始めて5、6年になりますが、やっとピアノとの距離が縮まってきました。音色を作ることが本当に大変でしたが、自分が出したい音を作れた時は本当に素晴らしい音色が出て感動します。もっともっと良い音色が作れるように努力したいと思います。
【ご来場いただいたお客様へ】
本日はご来場いただき、本当にありがとうございました。マイスターと工房主任お二人のお話しが実際に音で表せていたら幸いです。
素晴らしい演奏を聴かせて頂き本当にありがとうございました!
今後一層の活躍をお祈りしております。