2016年5月27日(金)
1970年代のBechstein Mモデルの修理記録です。現在外装の再塗装も終わり、張弦の最中です。弦でフレームや外装を傷つけないように養生を念入りに施しています。
1970年代のベルリン、で思い浮かぶのは、カラヤン&ベルリン・フィルの蜜月とも言うべき名コンビの録音ですね。ベートーヴェン、ブラームス、そしてシベリウスの交響曲などもこの時期に再録音していて、どれもため息が出るほど美しいです。
べヒシュタインの代名詞とも言える「総アグラフ方式」によるクリアで分離性の高い音は、今もファンを引き付けています。現在のモデルは、クリアさを保ちつつ、力強さ、華やかさを加えた楽器になっています。修理の進行にそって更新をしていきますので、修理完了後にはぜひ、弾き比べ、聞き比べをしてほしいと思います。
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