社長のブログNo.18:<ピアノの違いが分かるという事――その1>

2010年5月25日(火)

又、もう2ヶ月が過ぎてしまいました。前回の最後に、啓蒙活動として、ピアノの違いを知ることが大切、つまり、

 

「ピアノの違いが分かることが、いかにピアニストにとって得がたい知識と演奏上のヒントになるか(この点が今日本のピアノ教室に最も欠けていると思います)」

 

と書きましたが、この辺りの説明をしておきたいと思います。

 

1.ドイツ人の気質から入りましょう。 ドイツ人は議論好きと言われます。その通りです。つまり夫々が個を子供のうちから確立させるので、早くから、自分の意見を述べるようになります。 一方、命令にも弱いので、会社内での議論の最後は命令で、押し切ると黙って引き下がります。 友達同士の議論になって、物別れになるとき、必ず、ドイツ人は、

“みんな同じ意見なら、人生は退屈=langweilig,だからね!”

と言って、喧嘩にならず、気まずくもなりません。

 

2.ピアノも全く同じで、音色に違いがあることは、先ず聴覚を発達させます。それも、手や指の運動神経との関連においてです。 次に、異なるピアノで、ショパンがほしかったであろう音を出すことや、楽譜のこのフレーズを実現しようと試みることで、手の運動と、耳との、関係を頭が考えます。ほしい音色や、内声部のメロディを強調したいなど、色々と試行錯誤を繰り返します。 要は、ピアノの性能のせいではなく、あなたのピアノに対する心構えというか、工夫をすることが、楽しいのです。あなたの優れた工夫が、ピアノが応えてくれたとしたら、こんなに楽しいこともありません。才能がどんどん開花します。 レッスンの場合で言えば、同じフレーズや曲をすぐ、隣の違うピアノで弾いてみましょう。全然タッチを変えなければならないかもしれません。このピアノでは音が繋がるのに、あのピアノでは、指を長時間、鍵盤に乗せていなければならないかもしれません。 旋律を立体的に組み立てるには、と言う先生の指導の下に、夫々のピアノで工夫をすることも出来ます。そういう中で、より、タッチと音の関係に注意を払うようになります。必然的に「音を良く聴く」ことになります。

 

その2に続く

文責 戸塚 亮一

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