6月1日にカール・ベヒシュタインが生まれた、と書こうとしていていつしか時間過ぎていました。もう24日です。
991年か992年の6月24日、グイード・ダレッツォが生まれたそうです。とはいっても自分もどういう人か知りませんでした。
名前からイタリアのアレッツォ(d’Arezzo)に関係する人というのはわかりましたが、「ドレミファソラシ」の階名唱法を考案したと。そのドレミファソラシは、「ヨハネ賛歌」の歌詞の冒頭の文字だったことも今回知りました。Utは「主」のドミヌスからDoに途中から変更されたようですが、宗教と音楽がやはり強く結ばれていることを感じます。
個人的にドレミと聞くと、映画の「サウンドオブミュージック」を思い出し、先日も『「サウンドオブミュージック」の秘密』平凡社を読んで感心したところです。ザルツブルクを訪ねる日本人はほぼ観ている映画ではないでしょうか? 現地の人はあまり好ましく思っていないとか、カット割りや衣装、時間軸がおかしいなどいろいろと裏話があるのですが、ドレミの歌をはじめ、「私のお気に入り」などはCMやJazzなどでもおなじみです。
裏話:トラップ大佐が新婚旅行から戻った時に、ナチスの旗を破るシーン、あらかじめ決めてあった破りやすい位置を探しているとか。
墓石の後ろに隠れるスペースは普通はないとか。(観ていない人には何のことかわかりませんが)
ドイツ語や英語では、ドレミはABCDEFなどとなるのですが、この音名にもいろいろと意味を持たせた作曲家がいますね。リストのBach(シ♭ラドシ)をテーマにした曲や、シューマンのAsch(ラミ♭ドシ)を使った曲など。
現代のピアノはほとんどが平均律という調律ですが、昔はそれぞれの音の響き、調性などから受ける印象、イメージを作曲家や演奏家は大切にしてきました。また管楽器などでは、今も得意な調、苦手な調などあり、オーケストラがオーボエのAに音を合わせるのもその辺に理由があるようです。
知識だけでなく、実際耳で聞いてドレミのそれぞれの持つ響きを感じられる機会をユーロピアノでは作っています。赤坂センターではクラヴィコードを弾く機会もありますし、8月はローゼンベルガーのフォルテピアノを汐留サロンへ入れて、コンサート、試弾会なども行います。ぜひ聴きに来て下さい! ドレミ考案者の誕生日からいろいろ思いました。