ベヒシュタインとは

選び抜かれた楽器の世界

ベヒシュタインは、ドイツが生んだ160年以上の歴史を持つ、世界最高水準の楽器です。
もし、音楽の世界にも「F1レース」があれば、ベヒシュタインは創業以来、その最前列を走り続けていると言えます。
ベヒシュタインは材料の準備に数年、手作業での製造工程にまた数カ月という長い年月を費やして製作されます。
そこから生まれた一台一台のピアノには、それぞれ個性があり、世代から世代へと受け継がれていくことになります。その証に、ベヒシュタインの工房では、世界中から寄せられる100年以上も前のピアノを修理しています。

人々を魅了してやまない、ベヒシュタインの底知れぬ神秘。
それは貴方が奏でたいと思う音色のイメージを、忠実に再現出来るところにあります。
まずは弾きやすく、なめらかなタッチの弾き心地を味わって下さい。
ベヒシュタインが与えてくれる表現力の可能性に、きっと貴方も夢中になるでしょう。どうぞ思いのままに弾いて下さい。

唯一無二の響き

ベヒシュタインは、他とは異なる独特な響きが傑出しています。
みずみずしい透明感と、歌うような雰囲気、珠玉の音色、色彩の豊かさは、他のどのピアノも真似ることは出来ません。
この比類ない特性に加え、ベヒシュタインの音はダイナミックな力強さも併せ持っています。
現代ピアニストが現代最高峰のホールで演奏する際も、ベヒシュタインの音量はピアニストの実力を引き出し、ソリストとして引き立てます。
時には、最大のオーケストラの音量にも匹敵します。

ベヒシュタインの音色は、基本的に柔らかく純粋で温もりがありますが、もっとも繊細なピアニッシモから最大のフォルテッシモまで、思いのままの表現を可能にします。
つまりピアニストは、無限の色彩と表情を、自在に表現することが出来るのです。
ベヒシュタインピアノはフォルテッシモでは力強く、しかし金属的ではない透き通った音を放ちます。ピアニッシモでは美しく親しみのこもった声で囁きます。
音域のバランスのよさ、これもベヒシュタインを印象付ける特性の一つです。
力強く曇りのない低音域、包容力のある中音域、うっとりと鐘が鳴るような高音域、それぞれがぶつかり合うことなく、溶け込んで溢れ出します。
透明感ある音がフレーズを聴かせてくれるのです。ベヒシュタインは全音域に渡って旋律を美しく歌います。

クロード・ドビュッシーの言葉は、今なお生き続けています。

「ピアノ音楽は、ベヒシュタインのためだけに書かれるべきだ」

“Piano music should be written only for the Bechstein.”

Claude Achille Debussy (クロード・ドビュッシー)
Claude Achille Debussy(1862~1918)