「彼無くして私は完全になれない」
ベヒシュタイン
― 伝統とドイツ気質が生み出すモダニズム
Dudana Mazmanishvili ドゥダナ・マツマニシュヴィリ
ミュンヘン・ガスタイクホールやニューヨーク・カーネギーホールの大舞台で成功を収め、有名オーケストラとの共演でその名を世界に知らしめたピアニスト。飛びぬけた才能をもつこの美しき女性は、ベヒシュタインの優美な音色を心から愛しています。「表現に富んだ音楽性が好き」そう話す彼女の心には、バッハやシューベルト、リスト、ラフマニノフが生きています。音楽にも響きにも真直ぐに向き合い、真実を追求するピアニストです。
ピアノ製造マイスター、カール・ベヒシュタインの探求心と情熱に育まれた響きが、人々の心をつかんだ
ベヒシュタイン・サウンドは1853年、ピアノ業全盛期に誕生しました。偉大な音楽家同様、当時のピアノ愛好家達もベヒシュタインの品格、安定感、透明感、色彩感、そしてタッチへの従順さに魅了されました。ベヒシュタインはロマン派音楽の豊満な表現から現代音楽に至るまで幅広い時代に適応します。あるときは室内音楽の理想的なパートナーとなり、バッハを透明感のある音色をもって深く聴き透させ、またある時はジャズシーンでその音楽性を発揮します。惚れ惚れするような美しさと気品と温もりに溢れ、とげとげしさがなく、才能ある歌声をもった歌手のように豊かに変化する―それがベヒシュタイン・サウンドです。
ベヒシュタインからは、音色とともにヨーロッパ音楽の歴史と伝統が響きます。その響きを通じて我々現代人は、大作曲家がベヒシュタインで次々に大曲を生んだ、あの伝説の時代と繋がることができるのです。
ベヒシュタイン独自の研究・開発部門は、洗練した知識を持ちより、唯一無二の個性を確固たるものにすべく研究を重ねました。そして気品・バランス・温もりを備え、蕾が自然に花開くようなベヒシュタイン・サウンドを、完全に蘇らせることに成功したのです。探究心に育まれた響きは、世界中のこだわりの強いお客様やピアニスト達の心をも確実につかんでいきました。
その魅力は今日も衰えることはありません。妥協を許さないプロフェッショナルなアクションは、弾き手を快感へと導き、音楽的にも技術的にも弾く人の願いを叶えます。