リストが作曲した膨大なピアノ曲のなかで、ただこの一曲のみが「ソナタ」と題されました。
低いG音からはじまる音世界は、ただちに私たちを異次元へと誘います。
このロ短調ソナタは、リストの弟子であるハンス・フォン・ビューローによって1857年に初演された当初、賛否両論が飛び交ったといわれます。
ピアニストとして、作曲家として、教育者として、そして、ひとりの男性として、リストの半生を投影したかのように多彩な表情を持つこの曲を徹底解剖します。
イベント詳細
ソナタの終焉~「ロ短調ソナタ」を味わい尽くす
2017年3月25日(土)
開演 14:00 開場 13:30
演奏 阪田 知樹(ピアノ)
ナビゲーター 浦久 俊彦(作家・音楽プロデューサー)
≪プログラム≫
リスト ピアノ・ソナタ ロ短調
【お申し込み・お問合わせ先】
03-6432-4080
Profile
阪田知樹 Tomoki Sakata
2016年第14回フランツ・リスト国際ピアノコンクール(ブダペスト)第1位、併せて6つの特別賞受賞。東京藝術大学在学中の19歳にて、第14回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールにて最年少入賞。「清澄なタッチ、優美な語り口の完全無欠な演奏」-Cincinnati Enquirer-と注目を集める。
東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校在学中に、プラハ・ミュージックパフォーマンスに招かれ巨匠イヴァン・モラヴェッツ氏より高い評価を受けイヴァン・モラヴェッツ賞、アジア国際音楽コンクール第1位最優秀賞、第35回ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリ、及び聴衆賞等5つの特別賞受賞。ハノーファー音楽演劇メディア大学に特別首席入学を果たし、現在ドイツ留学中。
ヴラディーミル・ヴァ―レック、レナード・スラットキン、矢崎彦太郎他諸氏指揮のもと、チェコ国立交響楽団、フォートワース交響楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団他と共演。
ドイツ、オーストリア、イタリア、フランス、モナコ、スイス、ベルギー、ルクセンブルク、オランダ、ポーランド、チェコ、ハンガリー、ロシア、アメリカ、モロッコ、東京、横浜、大阪、名古屋、札幌等、国内外各地で演奏を重ね、第39回ヤナーチェク国際音楽祭等、国際音楽祭への出演多数。第12回クレムリン音楽祭では、オール・リスト・プログラムを演奏。名ピアニスト、ニコライ・ペトロフ氏が「世界一のリスト」と絶賛。
2015年、リスト・ショパン・ドビュッシー・スクリャービンを収録したデビューCDをリリース。西川秀人、渡辺健二、パウル・バドゥラ=スコダ、アリエ・ヴァルディの各氏に師事。
浦久俊彦 Toshihiko Urahisa
1961年(昭和36年)生まれ。パリで音楽学、歴史社会学、哲学などを学ぶ。フランスを拠点に作曲家、執筆家、プロデューサーとして活躍。作曲家としては、フランスなどの放送局の音楽制作、朝日新聞社、プリマハムなど企業CMの音楽制作を担当。プロデューサーとしては、フランスの歴史文化財団との音楽、美術、建築など芸術全般に及ぶ企画展のプロデュースに加え、M.O.F. (フランス最優秀職人)の活動を支援するなど、フランス伝統文化の振興にも努めた。
2003年、帰国。『仲道郁代ショパン鍵盤のミステリー』などのプロジェクトの企画・制作を担当。同企画は、東京、名古屋、神戸、福岡など、全国十都市以上で開催された。
2007年、三井住友海上しらかわホールのエグゼクティブ・ディレクターに就任。「プレミアムシリーズ」などの高品質な公演企画を展開し、同ホールを世界に通用するコンサートホールに成長させた手腕は高く評価された。
現在は、独立して浦久俊彦事務所を設立。文学&音楽を融合させた「ブックカフェコンサート」(銀座王子ホールほか)など、これまでの常識にとらわれない、新たなコンサート・スタイルを提唱している。
著書『フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか』(新潮社)は、2014年ヤマハ銀座店音楽書ベストセラーになるなど、話題を集めたほか、ファッション誌『リシェス』(ハースト婦人画報社)にも、音楽&モード&歴史を融合させた独自のスタイルによるエッセイを執筆している。 公式ホームページ:http://www.urahisa.com
開催日
2017年3月25日(土)