イベント
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レッスンイベント
齋藤卓子 フォルテピアノ サロン vol.1
私がフォルテピアノと出会い、学んだスイス・バーゼル市のスコラ・カントールムには製作年代の異なる様々な楽器が置かれ、その中に今回使用するドゥルケンもありました。レッスン室が空いていれば学生は自由に弾くことが出来たので、朝に夕に熱心に通ったものです。
ドゥルケンの持つ6オクターブにわたる音域は古典派とロマン派初期の楽曲演奏をかなえ、幅広い時代のピアノ作品を1台で網羅する頼もしさもありました。モダンピアノと違ってタッチが軽いため華奢で壊れそうにも感じるのですが、実は思い掛けないほどの逞しさも備えており、その意外性に驚きながら明るく繊細な響きの中にフォルテピアノだからこそ描くことのできる作曲当時の表現を模索していました。
数年振りに東京でフォルテピアノを用いて演奏会を開催するにあたって、演目には敬愛する作曲家C.P.E.バッハ、クレメンティ、ベートーヴェン、ドゥシェックの1800年前後の作品を選びました。
ピアノ音楽が目覚ましい発展を見せた時分です。
古典期の流れを辿りながら、フォルテピアノの音色をお楽しみ頂きたいと思っています。