2023年2月3日(金)

福間洸太朗さんがプロデュースする「レア・ピアノ・ミュージック」のシーズン2021-2022。
普段なかなか聴くことができない曲目を、錚々たる顔ぶれのピアニストがベヒシュタインで演奏するコンサートです。

現在、2022年6月15日に開催された「第20回 レア・ピアノ・ミュージック – 館野泉 『日本とフィンランド 自然と異形』」の公演アーカイブが配信中です。
日本を代表するレジェンド、館野泉氏がベヒシュタインでなかなか聴くことのできない、現代音楽を演奏されております。
下記のサイトより視聴チケットを購入でき、3月2日までご覧いただくことが出来ます。
【プログラム】
光永浩一郎:ピアノ・ソナタ 「苦海浄土によせる」(2019)
P.H.ノルドグレン:小泉八雲の「怪談」によるバラードⅡより「振袖火事」(2004)
平野一郎:鬼の生活〜左手のピアノで綴る野帳(フィールドノオト)全13曲(2021)※
※「舘野泉 左手の文庫」助成作品
ぜひこの機会に舘野泉氏の、身体を超越した魂の演奏をお楽しみください。
現在レア・ピアノ・ミュージックはシーズン2022-2023を開催中。第24回が3月に行なわれるとのことです。

 

第20回公演の詳細はこちら

レア・ピアノミュージックは、コロナ禍で演奏家の活動が制限される中、福間洸太朗が幅広い世代のピアニストに声をかけ、普段なかなか聴くことのできないピアノ音楽を紹介するシリーズとして 2020 年 7 月にスタート。ホール有観客公演は今回が初となります。
記念すべき 20 回目のピアニストには、フィンランドを拠点に活躍する「クラシック界のレジェンド」舘野泉氏を迎えます。舘野氏は、常に新鮮な視点で演奏芸術の可能性を広げ、不動の地位を築いてきました。2002 年に脳溢血で倒れ右半身不随となりましたが、しなやかにその運命を受けとめ、「左手のピアニスト」として活動を再開。
尽きることのない情熱を、一層音楽の探求に傾け、独自のジャンルを切り開いています。「‘舘野泉の左手’」のために捧げられた作品は、10 ヶ国の作曲家による 100 曲にも及びます。
2020 年には、演奏生活 60 周年記念リサイタルの全国ツアーを開催し大反響を呼びました。
この機会に、舘野泉氏の、身体を超越した魂の演奏をお楽しみください。

 

第20回 2022年6月15日(水) 19:00開演  18:15開場
館野泉
~ 日本とフィンランド 自然と異形 ~

光永浩一郎:ピアノ・ソナタ 「苦海浄土によせる」(2019)
P.H.ノルドグレン:小泉八雲の「怪談」によるバラードⅡより「振袖火事」(2004)
平野一郎:鬼の生活〜左手のピアノで綴る野帳(フィールドノオト)全13曲(2021)※
※「舘野泉 左手の文庫」助成作品

 

舘野泉プロフィール

クラシック界のレジェンド、84歳ピアニスト。領域に捉われず、分野にこだわらず、常に新鮮な視点で演奏芸術の可能性を広げ、不動の地位を築いた。2002年に脳溢血で倒れ右半身不随となるも、しなやかにその運命を受けとめ、「左手のピアニスト」として活動を再開。尽きることのない情熱を、一層音楽の探求に傾け、独自のジャンルを切り開いた。“舘野泉の左手”のために捧げられた作品は、10ヶ国の作曲家により、100曲にも及ぶ。 2020年、演奏生活60周年を迎えて開催の記念リサイタルの全国ツアーは各地にて大反響をよぶ。 もはや「左手」のことわりなど必要ない、身体を超える境地に至った「真の巨匠」の風格は、揺るぎない信念とひたむきな姿がもたらす、最大の魅力である。
https://www.izumi-tateno.com

 

福間洸太朗さんのYouTubeチャンネルにてプレトーク第1弾が開催されました。 

 

詳細は、以下サイトをご覧ください。
http://joyfularts.co.jp/rarepianomusic/

 

福間洸太朗さんコメント

2019 年夏、私が参加した北ドイツのフーズム音楽祭で、レアな作品のみを披露するピアニストを聴くために各地から集まったピアノ愛好家たちが演奏会後に楽しげに会話す
る様子を見て、一音楽家として大変幸せな思いをしたと同時に、いつかこのような音楽祭を日本でも開催したいと思いました。
それから半年後、新型コロナウィルスのパンデミックが起こり、私の演奏活動や海外への渡航も制限されました。その自粛生活中の 2020 年 7 月、私のYouTubeチャン
ネルで配信演奏会シリーズ「レア・ピアノミュージック」を始めたところ、皆様の温かいご支援のお陰で続けることができ、この度、記念すべき第 20 回をホール有観客にて開
催する運びとなりました。
今回ご出演いただく舘野泉さんとは 2005 年にヘルシンキでお会いし、当時私が勉強していたフィンランド人作曲家エングルンドのピアノ協奏曲のご指導をいただきまし
た。今回のご出演を恐る恐るお伺いした私のメールに対し、「生きることに新しい喜びを頂きました。」というお返事をいただき、思わず涙が溢れました。
舘野氏にとって二つの故郷である日本とフィンランドの、信頼する作曲家の方たちが氏のために書かれた左手作品ばかりを集めたプログラムを、どうぞご堪能ください。