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どこまでがドビュッシー?青柳いづみこレクチャーコンサート
作曲家の未完の作品を別の人間が完成させる「補筆完成」がクラシック界においてブームです。補筆完成自体はモーツァルトの「レクイエム」のように昔から行われていたのですが本人もしくは遺族の意思で弟子や協力者の手によって行われる場合はともかく、補筆者の裁量によって元の作曲者の作風とはかけ離れたものになってしまう場合があります。
一方「作曲者の手によって発表された楽譜が必ずしも作曲者の意図をすべて反映しているか?」というと、疑問の残る部分も出てきます。
青柳先生の新刊「どこまでがドビュッシー?」ではいくつかの補筆の背景や、作曲者による自作自演など、様々な角度から「ドビュッシーらしさ」にアプローチしています。今回は青柳先生と著書の中でもたびたび登場される作曲家でピアニストの高橋悠治さんと共に演奏を交えながら、対談していただきます。若き日のドビュッシーが4手連弾用に編曲したチャイコフスキー「白鳥の湖」など珍しい曲目もあります。ピアノはドビュッシーが愛用したと言われるベヒシュタインのフルコンサートです。講演後にはサイン会も予定しておりますので、ぜひご来場ください。
第2回 武蔵ホール ベヒシュタインフルコンサートピアノ試弾会
第2回 武蔵ホール ベヒシュタインフルコンサートピアノ試弾会
第5回ザ・ピアノ茶論 「聴けば効く--モーツアルトの秘密」
サード・サーズデイ・コンサート「ペールギュント~旅~」
第2回ベヒシュタイン・赤坂サロンコンサート 『バッハ ショパン ブラームス の世界』
1853年9月30日、ブラームスはデュッセルドルフのシューマン家を訪ねます。この見知らぬ無名の青年を優しく迎え入れたシューマンは、自作を演奏するように促します。この時ブラームスが弾いたのが、「ピアノソナタ1番」でした。第1楽章を終えた所で、シューマンは妻クララを呼びに行き、ブラームスに再び1楽章から始めるように頼みます。それぞれにとって、生涯忘れることのできない1つの出会い。ブラームスの前に、大きな道が開かれ音楽史が大きく動いた瞬間でした。
1830年のクリスマス・イブの深夜、ひとりウィーンの聖シュテファン大寺院の隅に、佇む青年がいました。20才になるショパンでした。夢を追い求めてウィーンに来たショパンでしたが、社会情勢は一転しており、そんな矢先にポーランドで起きたロシアの占領に対するワルシャワ蜂起に、ショパンはこれ以上ないほどの衝撃を受けます。無力感と絶望と孤独の中、ショパンはひとり祖国を思い、祖国ポーランドのクリスマス・キャロル「眠れ、幼きイエス」の旋律を中間部に入れて、「スケルツォ1番」を書き始めます。
波乱に満ちた人生を歩んだ作曲家たちは、その時その時の心情を吐露するかのように、曲にしてきました。その作曲家の心、そしてそれを感じ取って表現する演奏家の心を、べヒシュタインでどうぞお聴きください