1853年9月30日、ブラームスはデュッセルドルフのシューマン家を訪ねます。この見知らぬ無名の青年を優しく迎え入れたシューマンは、自作を演奏するように促します。この時ブラームスが弾いたのが、「ピアノソナタ1番」でした。第1楽章を終えた所で、シューマンは妻クララを呼びに行き、ブラームスに再び1楽章から始めるように頼みます。それぞれにとって、生涯忘れることのできない1つの出会い。ブラームスの前に、大きな道が開かれ音楽史が大きく動いた瞬間でした。
1830年のクリスマス・イブの深夜、ひとりウィーンの聖シュテファン大寺院の隅に、佇む青年がいました。20才になるショパンでした。夢を追い求めてウィーンに来たショパンでしたが、社会情勢は一転しており、そんな矢先にポーランドで起きたロシアの占領に対するワルシャワ蜂起に、ショパンはこれ以上ないほどの衝撃を受けます。無力感と絶望と孤独の中、ショパンはひとり祖国を思い、祖国ポーランドのクリスマス・キャロル「眠れ、幼きイエス」の旋律を中間部に入れて、「スケルツォ1番」を書き始めます。
波乱に満ちた人生を歩んだ作曲家たちは、その時その時の心情を吐露するかのように、曲にしてきました。その作曲家の心、そしてそれを感じ取って表現する演奏家の心を、べヒシュタインでどうぞお聴きください
イベント詳細
プログラム
・バッハ
平均律クラヴィーア曲集 Ⅱ巻より20番 イ短調
・ブラームス
ピアノソナタ 1番
・ショパン
スケルツォ 1番、2番 、3番、4番
※曲目は一部変更になる可能性があります。ご了承ください。
■Pianist 岡本暁子
桐朋女子高等学校(音楽科)を経て、桐朋学園音楽学部演奏学科(ピアノ科)を卒業。日本クラシック音楽コンクール全国大会3位。埼玉ピアノコンクールF級(大学生の部)銀賞受賞。ロゼピアノコンクール最高位、第24回PTNAピアノコンペティション全国大会特級入選。オーストリア国立モーツァルテウム音楽大学大学院konzertfach(演奏家課程)に入学。同音楽大学大学院を修了。Magister atrium(芸術修士)を取得。また同大学Post Graduatedを修了。コスタ・アマルフィターナ国際コンクール(イタリア)ディプロマ賞、パドヴァ国際コンクール(イタリア)第1位。オーストリア、イタリア、スコットランド、ドイツ、オランダに於いて、国際音楽祭の出演や、ソロリサイタル、室内楽演奏会を行う。 現在日本、及びヨーロッパを拠点に、ソロリサイタル、ピアノ協奏曲、室内楽演奏会で意欲的に活動中。また教育にも情熱を注いでいる。PTNA全日本指導者協会正会員。
岡本暁子ホームページhttp://homepage3.nifty.com/Okamoto_Akiko/
●開催日時・場所
2014年12月23日(火曜日)
16:00開演 ※15:30開場
ユーロピアノ 赤坂ベヒシュタインセンター ピアノサロン(最大収容35席)
〒107-0052 東京都港区赤坂6-1-20 国際新赤坂ビル西館B1F
Tel:03-6441-3636(水定休) ※サロン定休日のご予約は下記メール宛までお願い致します。
E-mail: aka-salon@euro-piano.co.jp
開催日
2014年12月23日(火)
開催場所
料金
※コンサート後、お客様に好きな額(任意)を当日お配りする封筒にいれて頂きます。
※お席に限りがございますので必ずご予約の上ご来場ください。