私がベヒシュタインに初めて出会ったのは、高校の時でした。大学のリハーサル室に古びたベヒシュタイン1台があり、私はその音色にとにかく魅了され、このピアノのある部屋を選んでたくさん練習したものです。輝きのある音なのですが、品があり、まさにドビュッシーを弾くにはぴったりのピアノです。クラシックの作品を弾く時には高音部、低音部の音のバランスを気を付けなければいけませんが、ベヒシュタインはどこの音域でも同じ質が保たれており、いくら強い音量で音が多くても立体的に聴こえる事ができるのです。愛聴していたケンプやシュナーベルの録音がベヒシュタインによるものだったり、リストやドビュッシーが好んで弾いていたりと、ベヒシュタインを弾いていると二十世紀の巨匠たちの精神や技術により近づけるような感覚があるのも魅力です。今回はベヒシュタインの魅力が伝わりやすい、ドビュッシーを中心にプログラミング致しました。ベヒシュタインを通して、作品が書かれた時代の温度と作曲家の精神を皆さまと感じられたら。とおもっています。
イベント詳細
第14回赤坂ファースト・フライディ・コンサート
「ベヒシュタインの魅力 ドビュッシーを中心に」
2017年5月5日(金) 18:30 開演 18:00 開場
演奏 河野 俊也
チラシのダウンロードはこちら
■Program■ ※内容につきましては予告なく変更になる場合があります。予めご了承ください。
前半
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲(河野 俊也編曲 ピアノ独奏版)
ドビュッシー:ベルガマスク組曲より 1.前奏曲 3.月の光
ドビュッシー:≪映像第2集≫より 葉末を渡る鐘の音、≪映像第1集≫より 水の反映
後半
シューマン:幻想小曲集 作品12より 1.夕べに 2.飛翔 3.なぜに? 4.気まぐれ
ショパン:夜想曲 作品62-1 ロ短調
■Pianist■
河野 俊也 Syunya Kono
東京都渋谷区出身。国立音楽大学附属小学校・中学校・高等学校を経て、国立音楽大学卒業。同大学大学院修士課程を修了後、フランス・パリのスコラ・カントルム音楽院で学ぶ。大学在学中、岡田九朗奨学金、国内外研修奨学金を授与され、フランス・クールシュヴェール夏期国際アカデミーを受講。 JTアートホールアフィニス主催『期待の音大生によるアフタヌーンコンサート』、読売新人演奏会に出演。大学院在学中、第8回北本ピアノコンクールH部門(大学院生・一般部門)第1位、並びに全部門最優秀賞受賞。北原幸男指揮、東京フィルハーモニー交響楽団と共演。ピアノを藤田敦子、新井伶依子、小林光裕、芝治子、進藤郁子の各氏に師事。 パリでジョルジュ・プルーデルマッハー氏、大学院より安井耕一氏の元で研鑽を積む。またジャン=マルク・ルイサダ、エリック・ハイドシェック、フランソワ=ルネ・デュシャーブル各氏の指導を受ける。現在は関東を中心に、ソロ・室内楽・歌曲伴奏で演奏活動を行い、後進の指導にもあたっている。
ユーロピアノ 赤坂ベヒシュタイン・センター ピアノサロン(最大収容30席)
〒107-0052 東京都港区赤坂6-1-20 国際新赤坂ビル東館B1F
Tel:03-6441-3636(水定休)
アクセス:/dealer/akasaka/html
席に限りがございますので必ずご予約の上ご来場ください。
ご予約は下記までお願いします。
ユーロピアノ 赤坂ベヒシュタイン・センター 担当:向井
TEL:03-6441-3636
開催日
2017年5月5日(金)
開催場所
料金
※コンサート後、お客様に好きな額(任意)を当日お配りする封筒にいれて頂きます。
※お席に限りがございますので必ずご予約の上ご来場ください。