2024年2月23日(金)

コネクト(Connect)とは、創業170年の伝統をもつベヒシュタイン社が、未来への橋渡しとして新たにすべてのアコースティックピアノに導入したデジタル対応ユニットです。

最新の光学センサー技術により、演奏の感触を妨げることなく演奏データをMIDI信号(※)に変換し正確な記録などを実現するものです。スマートフォン、タブレット、ノートパソコンとピアノの演奏をBluetoothで簡単にワイヤレス接続でき、C.ベヒシュタインとサードパーティが提供する音楽制作、楽譜作成、eラーニングのためのアプリケーションを使用することができます。

例えば、Logic、Ableton、Cubaseなどの一般的なDAWソリューションに接続し、友人や家族のためにピアノ曲を記録し、ピアノ演奏を共有することができます。楽譜を書いたりするシベリウスというソフトを利用することも可能です。ベヒシュタイン社がオンラインレッスンで提供するブラウザーをプラットフォームにするDoozzooなどでも演奏データの送信に使用でき、利用者からは好評を得ています。https://doozzoo.com/prices/

このコネクト(Connect)が2024年1月以降日本に入荷するC.ベヒシュタイン/ W.ホフマン(VISIONシリーズを除く)のピアノには原則全て搭載されることになりました。
(これによる追加料金などは一切なく、また搭載したことによるアコースティックサウンドへの影響も一切ありません。)

ベヒシュタインのこの取り組みは、人が音楽を創作する意味で、アコースティックにデジタルの可能性を融合する未来への投資として始まったばかりです。長い伝統に培われたベヒシュタインのピアノづくりは、それぞれの時代の音楽的要求に真摯に向き合いながら今日世界中の演奏家に高い評価を受けるまでに進化してきました。今回のコネクト(Connect)搭載という新たな取り組みも、同様にこれからの時代を見据えた音楽的要求へのベヒシュタインの新たな進化のステップといえるものです。

㈱ベヒシュタイン・ジャパン

https://www.bechstein.com/en/connect/

 

 

 


※M I D Iとは(音楽電子事業協会H Pより)
Musical Instrument Digital Interfaceの頭文字を組み合わせた言葉で、電子楽器やコンピュータ等のメーカーや機種に関わらず音楽の演奏情報を効率良く伝達するための統一規格です。MIDIの演奏情報とは、楽器演奏の要素となる「音の高さ、大きさ、長さ」と音色や効果 を、数値化(記号化)したものです。音楽波形そのものを伝達するのに比べ約100分の1に圧縮された効率のよい音楽の演奏情報です。MIDI搭載の電子楽器(シンセサイザー等)を演奏すると、そのMIDI OUT端子からは常に演奏情報が出力され、これを録音(記録)する事が基本的なMIDIの音楽制作です。通常の音楽録音とは異なり内容は数値化されたデータですから、変更編集が可能です。編集可能な音楽制作はMIDI活用の最大の特徴です。そして鍵盤楽器によって演奏されたデータも、コンピュータのマウスやテンキーで打ち込まれたデータもMIDIにとっては同じ数値になります。