2015年7月8日(水)

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エリック・サティとその時代展

エリック・サティとその時代展(2015/7/8(水)−8/30(日)Bunkamura ザ・ミュージアム)

 

 

 

”エリック・サティとその時代展”に「ベヒシュタイン E型(約1925年製)」を設置

C.BECHSTEIN E

伴奏者としてモンマルトルのシャ・ノアールでサティが活躍していた頃、
ロートレックやジュール・グリュンはキャバレー文化を感じるポスターを描いています。

 

 

 

C.BECHSTEIN E

音楽そのものからだけではなく、
サティを取り巻く当時の芸術表現全体を感じると、
違和感なく当時のピアノの装飾が目に入ってきます。

 

 

 

C.BECHSTEIN E
また、その当時作曲された「3つのジムノペディ」は、
サティ自筆譜の隣にドビュッシーのアレンジ譜も展示され、
多方面の芸術の相互影響を感じます。

 

 

 

C.BECHSTEIN E
その会場に1920年代のベヒシュタインが設置されました。
 

下記スケジュールで、当時のヨーロッパのピアノの響きをお楽しみいただけます。

◆時間:各日15時00分より(各回15分程度)
7/10(金)・11(土) 島田彩乃
7/24(金)・25(土) 丹原 要
8/ 7 (金)・ 8 (土) 佐野隆哉/前田健治(連弾)
8/21(金)・22(土) 宮崎明香

 

 

 

展示ピアノ C.BECHSTEIN (ベヒシュタイン)E型

C.BECHSTEIN E

製造年:約1925年製  奥行:270cm  間口:159cm

カール・ベヒシュタインは1853年にドイツ・ベルリンで創業したヨーロッパを代表するピアノメーカーの一つ。その製造技術・響きの特質は、創業者のカールが丁稚時代を過ごしたフランスのピアノ製造技術の影響を強く受けている。フランツ・リスト、ハンス・フォン・ビューロー等が演奏する事によってヨーロッパの音楽家達にベヒシュタインは拡がっていく。フランスの音楽家では、クロード・ドビュッシーが「ピアノ音楽はベヒシュタインの為だけに書かれるべきである」という賛辞をベヒシュタインに贈った。
 

C.BECHSTEIN E

1920年代のベヒシュタインは約1,100人の従業員数で、年間約5,000台のピアノを製造していた。音楽家との関わりでは、フェルッチョ・ブゾーニ、アルトゥール・シュナーベル、ヴィルヘルム・バックハウス、アルフレッド・コルトー、リスト最晩年の弟子として知られるエミール・フォン・ザウアーなどを始めとする当時一世を風靡したピアニストたちが、レッスン、コンサートでベヒシュタインを使用した。あらゆる面からヨーロッパのピアノメーカーの中でベヒシュタインが最も際立って輝いた時代と言える。
 

C.BECHSTEIN E

今回展示されるE型はコンサートサイズのピアノで、上述の音楽家等も各地のコンサートで使用したフルコンサートと呼ばれるタイプ。
当時のピアノは前時代の“フォルテピアノ(注1)”の響きも彷彿させる“モダンピアノ(注2)”として、現代においてもその独特の響きの評価は高い。

 

注1:バロック期から初期ロマン派期に製造されていたピアノ。弦素材は軟鉄で弦張力が低く、鉄骨が無い若しくは鉄は補強する程度の支えとして設計製造されるピアノ
注2:後期ロマン派期頃から製造されるピアノの完成形。弦素材は鋼鉄で弦全体の張力が高く、鉄骨を伴う構造で設計製造されるピアノ

 

 

 

エリック・サティとその時代展

 

エリック・サティとその時代展 詳細情報

http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/15_satie/index.html

 

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