2017年4月20日(木)

稲岡 千架 『W.A.Mozart Rondos&Sonatas』

10年越しの想いが名器ベヒシュタインによって解き放たれる。

モーツァルトが21-23歳の間、就職活動の為に母を伴ってマンハイム~パリへと旅行した時期(1777/78)に書かれたソナタと、29-31歳の時に書かれ たロンドを採り上げた。このアルバムでは幾つかの試みが見られるが、第一に使用楽器と調律法が挙げられる。ユーロピアノの献身的なバックアップ体制のもと、録音会場には新潟県小出郷文化会館が選ばれた。この会場には1985年製のベヒシュタインモデルEN(シリアル:178268)が備わっており、また同会館は響きの良い会場としてレコーディングにもしばし利用される。 不等分律の調律法にも多くの種類があるが、稲岡千架とピアノマイスターの加藤正人氏の綿密な計画により「Bach’s seal 1.0」が選ばれた。また今回利用した楽器は、本国ベヒシュタイン本社が所有していたコンサート用楽器で、アンドレ・ワッツの指名楽器であった。

■稲岡 千架

兵庫県生まれ。京都市立堀川高等学校音楽科、東京音楽大学ピアノ演奏家コース、マンハイム国立音楽芸術大学芸術家育成コース、ソリストコースをDAAD(ドイツ政府学術交流会)特別奨学生として最優秀で卒業。国家演奏家資格を授与される。マンハイム学内・モーツァルト・コンクール全部門総合優勝。バーデンヴュルテンベルク州政府新年会、ハイデルベルク音楽祭、モーツァルトガラコンサート等出演。SWRドイツ南西ラジオで放送される。ヒルデスハイム劇場オーケストラ、韓国室内オーケストラなどと共演。モーツァルトの作品にライフワークとして取り組み、また現代の作曲家の作品も取り上げ、ピアノ協奏曲やソロの委嘱された作品も数多くある。モダンピアノだけでなく、フォルテピアノやクラヴィコードなどのピリオド楽器にも触れ、レクチャーや演奏会を行っている。ソロだけでなく、室内楽奏者としても積極的に活動している。これまでに、ピアノを柳井修、大畑博貴、石附秀美、渡辺健二、Ok-Hi Lee、Rudolf Meisterに、室内楽をAndreas Pistrius、リート伴奏法をHeike-D. Allardt、各氏に師事。

 

  • ディスク枚数: 1
  • レーベル: OMF Oasis Music Factory
  • 収録時間: 65’21”
  • 発売:2017年4月
  • 使用楽器:1985年製ベヒシュタインEN
  • 調律法:Bach’s seal 1.0(by Y.Okamoto)

 

1. Rondo D-Dur KV 485
2. Rondo a-moll KV 511
Sonate C-Dur KV 309 (284b)
3. I. Allegro con spirito
4. II. Andante un poco adagio
5. III. Rondo: Allegretto grazioso
Sonate D-Dur KV 311 (284c)
6. I. Allegro con spirito
7. II. Andante con espressione
8. III. Rondo: Allegro
Sonate a-moll KV 310 (300d)
9. I. Allegro maestoso
10. II. Andante cantabile con espressione
11. III. Presto

弊社各店(赤坂ベヒシュタイン・センター、汐留ベヒシュタイン・サロン、東京本社ショールーム)店頭でもCDご購入いただけます。

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<e-onkyo>ハイレゾ

http://www.e-onkyo.com/music/album/kdc2057h/

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http://mora.jp/package/43000069/KDC-2057h/

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http://mora.jp/package/43000069/KDC-2057/

<Victor> ハイレゾ

http://hd-music.info/album.cgi/16497

<groovers>ハイレゾ

http://www.groovers.co.jp/mqs/album/detail/LOT6Jud