2018年5月12日(土)
ここ毎年のように来日しているレバノン出身のピアニスト、アブデル・ラーマン・エル=バシャが汐留ベヒシュタイン・サロンにてピアノを選定し、録音に使用しました。バッハの平均律集、シューベルトの即興曲集も過去にベヒシュタインを使用して録音しています。調律はユーロピアノのコンサート調律師の阿部が担当しています。
私はサロンにて、過去に録音された(フランスで)CDを持ち待機、すきをみてサインをもらいました。このベートーヴェンのソナタ全集も高い評価を得ています。ただ音はレーベルの違いからか、結構乾いた感じの音に仕上がっています。過去の日本での録音は、オクタヴィアレコードさんが携わり非常に豊潤な響きでした。今回はバッハの鍵盤曲集から抜粋ということで、フランス組曲などを弾いていらっしゃいました。どのような響きになっているのか楽しみであります。
阿部より録音後のピアノが得も言われぬ音に変化していたと聞き、後日録音より戻ったピアノを弾いてみました。ピアノは打弦後に音が盛り上がることはないのですが、そうとしか表現できないような状態になっていて驚きました。よいタッチで弾きこまれたピアノはこうなるのか?と不思議な気持ちになりました。