ピアニッシモの表現も無限の可能性を秘めたベヒシュタイン!

2018年1月12日(金)
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先日たかまつ楽器さんのコンサートのお手伝いで、高松に行ってきました。

ピアノはベヒシュタインB.190を使用、演奏は内藤晃さんとその弟子の松本拓磨君。

「ここではない、どこかへ ドビュッシーの音幻景」というタイトルで、ドビュッシー没後100年にふさわしいコンサートでした。

ハーフペダルを多用する曲が多く、音の混ざり具合が音域によってそろわない部分があるとリハーサルで指摘。実際に何回か弾いてもらい、そろわないことの弊害が理解できました。知っている有名な曲が多かったのですが、普段ほんとうに何気なく聴いていて注意をおこたっているのだなぁと、そしてピアニストはほんとうに耳がいいんだな、と必死になりながらも感心していました。

なかなか頭はもちろん微妙な加減を伴う作業でした。内藤さんのテクニックでカバーしていただき、ピアニッシモの表現を突き詰めた素晴らしい演奏会となりました。

まだ12歳の松本君の演奏も、この歳でこんな演奏をしていたら、今後どこまでいくのか!?と期待とおそれのような気持ちが混在。ラヴェルの「ハイドンの名によるメヌエット」は自分も練習したことがありましたが、ベヒシュタインにこの曲は合うわ~と改めて思いました。

演奏会はこの画像にある椅子ではなく、特別仕様の脚がもっと短い椅子で行われました。ピアニッシモの追求、演奏表現の追求のために椅子にもこだわる(まったくこだわらない人もいますが)、とてもいい経験でした。ただ、その椅子に座ってピアノの調整などをするのは正直低すぎて大変でした。

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