2009年1月21日(水)
「整調は、後、鍵盤重量の調整ですね。。」
と、工房のベテランH氏の手が進む。
今、ニューヨーク・スタインウエイのLがベヒシュタインの下取りで入り、その調整の仕上げに入った。
スタインウエイの響きはベヒシュタインとは全く対照的で、音のコアがダークで野太く、高音は縦に上らないで、横に広がった感じで上っていく。ニューヨーク・スタインウエイは、木工の仕上げに雑さはあるが、音が調整でどんどん変化していく感じがあり、技術的な処置の具合により随分品質が変わってくる感じがする。要するに、技術者の力によって楽器が変わる余地が大きいわけだ。
八王子の工房は、ドイツ、フランス、アメリカの言葉を喋るピアノで賑わい出した