2008年2月26日(火)
小ホールで出番を待つベヒシュタイン君。
アシュケナージ氏に選定され杉並公会堂にやってきた。 このピアノをここに設置するにあたり、企画行事等の立案/企画書提示を一緒にしてくれたSさんのコンサートが週末行われた。
Sさん達の美しいブラームスのアンサンブルを聴きながら当時の苦労を思い出し、つくずくここにピアノが入ってくれて、多くの人たちに感動をもたらすお手伝いができた事の意義を改めて感じいった一時だった。
しかし、ベヒシュタインの声楽との相性は本当に良いと思う。
透明感のある響きの長所がアンサンブルだと全てが長所として生きてくる感じを僕は受ける。
で、昨日は、ピアノを本当に大事に扱って下さるA先生のお宅へ。
国産ピアノと並べられて置かれるこのピアノは、横浜に会社があった時に選んでいただいた、約100年前のピアノ。
ドイツから帰国して間もなかった当時、何とかベヒシュタインを日本で紹介せねば、とやっきになっていた。。。何で、こういう楽器の良さをピアニスト達は解ってくれないんだろうと、と落胆する日も多かった。
そんな時、選んでいただいたピアノ。
こういう想い出が勇気を作ってくれる。