2007年2月19日(月)
明日鉄骨を乗せ、張弦(弦を張る作業)にかかりたいので、細かな作業をできる限りやりましょう!という事で、今日はアクション関係の内職仕事のような(この表現も抽象的に捉えられるようになってきた感じもしますが。。。)事をなるべく進める事にした。
ピアノはハンマーが弦を叩いて発音するが、ハンマーはシャンクと呼ばれる気の棒に接着されていて、そこに丸いローラーと呼ばれる皮で作られた部品が取り付けられている。そのローラーが、ジャックという部分に蹴り上げられ、鍵盤の動きがハンマーに伝えられる。
ジャックがローラーを蹴り上げなければハンマーは弦を打たないので、音を鳴らした回数分ジャックはローラーを蹴り上げた事になる。なので、ハンマーが摩耗して交換時期になってしまったものは、ローラーもかなり摩耗している事が多い。
まだ、ベヒシュタインに頼んだハンマーがドイツからの旅の途中で、先にローラーを交換する事にした。
ハンマーが接着されているシャンクにローラーも接着されているから、シャンクを新しい物にしてしまえばローラーも新しくなるが、年代によってハンマーシャンクの重量も異なる事と、ローラーの位置も当時のままにしておきたいので、僕はシャンクが破損していなければ、ローラーを交換する方法を工房内で勧めている。
明日は、張弦にかかりたいな。。