2022年7月2日(土)
2021年1月に録音され、年末に出ていたCD、硬質のベヒシュタイン・トーンが心地よい。
有名なテノール歌手を父に持つアンドレアス・ヘフリガー、伴奏ピアニストとしても活躍しているが、ソロ活動も最近活発である。自分のInstagramにも「いいね」をしてもらったことがあるので、勝手になんとなく親しみもわいてしまう。
そのベートーヴェンのソナタOp.31の3曲。31-2は「テンペスト」として有名な曲だが、個人的に3曲目の31-3変ホ長調のソナタが好きだ。この31-3の2楽章を聴いていて、以前舞台「N0.9」にベヒシュタインを貸し出した時に、どの場面だったかは忘れたが、末永匡さんが弾いていたのを思い出した。ベヒシュタインの音だったからだろう。
調律はT.Garlin、スイスのラ・ショード・フォンでの録音。最近は低音側にもロゴが入っていることがある。
録音のせいなのか、以前エル=バシャがベヒシュタインで入れた全集録音の音より何か深みを感じる。こちらの演奏録音での全集もまた期待したいです。